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FRB議長、リセッション懸念払拭図りつつ追加利下げの余地残す

  • 貿易戦争の逆風にもかかわらず、経済見通しは「好ましい」
  • 世界景気減速や貿易巡る不確実性などのリスクを注視していく

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は6日、 米経済がリセッション(景気後退)に傾いているという見方に否定的な見解を示す一方で、記録的な経済成長軌道を維持するための追加利下げの可能性を残した。

  チューリヒで講演したパウエル議長は、個人消費と金融政策による下支え効果で今年の経済成長は2ー2.5%を達成できるだろうとの予想を示した。

  同議長は質疑応答で、「米経済の最も可能性の高い見通しは依然として、緩やかな成長と力強い労働市場に加え、インフレ率が当局の2%目標に近づくという好ましいものだ」と指摘。ただ「世界的な景気減速や貿易政策を巡る不確実性、持続的な低インフレなどを含む大きなリスクは存在するため、それらを注視していく」と付け加えた。

パウエルFRB議長

  トランプ大統領が先月、貿易戦争をエスカレートさせた上に、製造業の低調な統計を受けてリセッション懸念が強まっているが、パウエル議長の発言はこうした悲観論の払拭(ふっしょく)を図る狙いがあったようだ。メットライフ・インベストメント・マネジメントのチーフ市場ストラテジスト、ドルー・マタス氏は「議長は当局が利下げを何回行うかという見通しを管理しようとしている。リセッションを早期に覚悟する必要があるということは、今日われわれが目にしたことからは示唆されていない」と述べた。

  フェデラルファンド(FF)金利先物の動きを見ると、9月17、18日にワシントンで開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25ポイントの利下げを投資家は完全に織り込んでいる。パウエル議長の発言はFOMCのブラックアウト期間が始まる前の最後の公式見解。

U.S. economy added 130,000 workers in August as jobless rate held steady

原題:
Powell Waves Off Recession Fear While Leaving Rate Cuts on Table(抜粋)

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