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「全くナンセンス」とクドローNEC委員長-前NY連銀総裁を酷評

  • 「私がこれまで聞いた中で最も政治色の強いステートメントだ」
  • ダドリー氏のコラムについてブルームバーグTVで語った

クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は6日、米中貿易戦争の経済への影響緩和を狙った米利下げを回避すべきだと主張したダドリー前ニューヨーク連銀総裁を酷評した。

  ブルームバーグテレビジョンの番組に出演したクドロー委員長は、独立している米連邦準備制度をダドリー氏が政治問題化したと指摘。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長を批判するコメントをトランプ大統領がたびたび発しているのは、同じ干渉には当たらないとの認識も示した。

クドローNEC委員長

  ダドリー氏はブルームバーグに8月27日寄稿したコラムで、利下げは2020年大統領選でのトランプ氏再選を助けることになるとして、連邦準備制度は拒否すべきだと論じた。これを踏まえ、クドロー委員長は「ビル・ダドリーは崖を越えた」と述べ、「私がこれまで聞いた中で最も政治色の強いステートメントだ」と明言した。

  ダドリー氏はこのコラムで、中国に貿易戦争を仕掛けたトランプ大統領の「貿易政策について選択を誤り続ける政府を救済する考えはないと当局者が明確に述べることもあり得るだろう」とコメント。同氏はまた自身の見解を明確にするため9月4日に再び寄稿し、連邦準備制度が20年大統領選への影響を見据え金融政策を実施すべきだと考えているわけではなく、連邦準備制度は決して政治的配慮を動機としてはならないと訴えた。

  クドロー委員長はダドリー氏の最初のコラムとそれに続く寄稿文に触れ、「全くナンセンス」だと断じた。「ダドリー氏のステートメントのようなものは全く見たことがない」とし、「これについては言い訳も弁解も通用しない」と話した。

  同委員長はまた、利下げが近づいていると考えているとも発言。「連邦準備制度が9月と10月に金利を引き下げると市場がわれわれに告げており、それは良いことだと思う」と述べ、 「いずれにせよ連邦準備制度はプロフェッショナルであり、独立している。彼らが必要だと考えることを行えば、それが経済の助けになるだろう」と結論付けた。

  今月17、18両日の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25ポイントの追加利下げが決まるとの見通しを投資家らは大きく織り込んでいる。

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原題:Kudlow Blasts Dudley Over ‘Utter Nonsense’ Advice on Fed Policy(抜粋)

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