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9月6日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルが下げ縮小、パウエル議長は「適切に行動」と再表明

  6日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが下げ幅を縮小。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は景気拡大を維持するため引き続き「適切に行動する」と述べた。市場で広がる今月の追加利下げ観測は変わっていない。

  • ニューヨーク時間午後4時42分現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%安。一時は0.3%下げる場面もあった。週間ベースでは0.6%下落。3日には2017年5月以来の高値に達していた
    • パウエル議長は米国や世界の経済に関して、緩やかな成長の継続が最も可能性の高い見通しだとしつつ、米金融当局は「著しいリスク」を注視していると発言
    • 次回の連邦公開市場委員会(FOMC)は9月17、18両日に開催される
  • 8月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が13万人増と市場予想(16万人増)を下回った一方、平均時給の伸びは予想を上回った
  • 主要10通貨では、ニュージーランド・ドルが上昇率トップ。カナダの力強い経済指標を受けて加ドルも高い。一方、スイス・フランとポンドは下落
  • ポンドは週間ではなお6月以来の大幅高。来月の合意なき英国の欧州連合(EU)離脱リスクが後退したことが背景
  • 米10年債利回りは、ほぼ変わらずの1.56%。週間では約6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇
  • ドルは対ユーロで0.1%高の1ユーロ=1.1027ドル。対円ではほぼ変わらずの1ドル=106円92銭

欧州時間の取引

  ブルームバーグ・ドル・スポット指数が週間で6月以来の大幅安。貿易を巡る緊張が和らぎつつあるほか、一部の中銀がそれほどハト派的でない姿勢を示したことから、リスクセンチメントが改善した。
原題:Dollar Trims Losses as Powell Repeats Policy Views: Inside G-10(抜粋)
Dollar Heads for Worst Week Since June Before NFP: Inside G-10 

◎米国株・国債・商品:S&P小高い、パウエル氏発言と雇用統計受け

  6日の米株式市場では、S&P500種株価指数が小幅ながら3日続伸。米国債は年限により高安まちまちとなった。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の最新の発言後も、当局の政策に対する市場の見方はほとんど変わらなかった。

  • 米国株はS&P500とダウが小幅高、ハイテクは安い
  • 米国債は高安まちまち-10年債利回り1.56%
  • NY原油は上昇、パウエル氏発言が支え-週間では7月以来の大幅高
  • NY金は続落、経済のシグナルまちまちで荒い値動き

  S&P500種は2週連続でプラスとなった。パウエル議長の発言を受け、米金融当局が利下げするとの観測が強まった。次回の連邦公開市場委員会(FOMC)会合は今月17-18日に開催される。ハイテク銘柄は軟調。複数州の当局が反トラスト法(独占禁止法)関連でフェイスブックの調査を開始したことが背景にある。株価指数は午前中も堅調。8月の米雇用統計は追加の金融緩和を阻むほど強くはないと受け止められた。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%高の2978.71。ダウ工業株30種平均は69.31ドル(0.3%)高の26797.46ドル。ダウ平均もこれで3日続伸となった。一方、ナスダック総合指数は0.2%低下。ニューヨーク時間午後4時53分現在、米10年債利回りはほぼ変わらずの1.56%。

  Eトレードの投資戦略担当バイスプレジデント、マイク・ローウェンガート氏は、「雇用情勢はここ数か月、浮き沈みが大きい。本日の予想を下回る統計と過去2カ月分の下方修正によって、雇用拡大ペースが緩やかになっていることが浮き彫りになった」とコメント。「統計は予想に届いておらず、今月の利下げ実施に向けた米金融当局の機運を十分高めた」と指摘した。

  ニューヨーク原油先物相場は上昇。米雇用統計は弱く、原油需要見通しを曇らせるものと受け止められたが、その後パウエルFRB議長がリセッション(景気後退)懸念払拭(ふっしょく)に努めた。週足では7月以来の大幅上昇(2.6%高)となった。米国での石油掘削装置(リグ)の稼働数が3週連続で減少したとのデータも支援材料。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物10月限は22セント(0.4%)高の1バレル=56.52ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント11月限は59セント高の61.54ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続落。予想を下回る米雇用者数、リセッションは予想していないとのパウエル議長の発言を受け、日中は乱高下。過去60日間の金先物相場のボラティリティーは2017年2月以来の高さとなった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.7%安の1オンス=1515.50ドル。週間ベースでは0.9%下げ、2週続落となった。  
原題:Stocks Cap Weekly Gain After Powell, Jobs Data: Markets Wrap(抜粋)
Oil Posts Biggest Weekly Gain Since July on U.S. Fed Reassurance
Gold’s Rally Wavers as Mixed Economic Signals Spur Price Swings

◎欧州債:イタリア債が上昇、ユーロ圏国債の上げをけん引

  6日の欧州債市場でイタリア債が上昇。ユーロ圏の他の国債を上回るパフォーマンスだった。米雇用統計で雇用者の増加が市場予想を下回る伸びとなったのが手掛かり。英国債は英中銀による国債買い戻しを控えて上昇した。

  • イタリア債は中期債中心に上昇。5年債利回りは8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて0.27%。10年債利回りは7bp下げて0.88%、ドイツ債とのイールドスプレッドは3bp縮小して150bpとなった
  • ドイツ債はブルフラット化。中核国債のパフォーマンスが準中核国債を上回った
  • 英国債はブルフラット化。英中銀は9日から4週間にわたって国債買い戻しを始める
  • ドイツ10年債利回りは4bp低下してマイナス0.63%、フランス10年債利回りは5bp下げてマイナス0.34%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Italian Bonds Lead Euro-Area Gains; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

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