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米国債市場が発するリセッション警告、真剣に受けるべきだ-ドイツ銀

米国債利回りを記録的な低水準に押し下げた大幅な債券高の原因は海外発の材料ではなく、米国経済の減速だと、ドイツ銀行が指摘した。6日発表された米雇用統計は予想より弱く、この悲観的な見方に論拠を与えている。

  仮にこの指摘通りだとすれば、今年の米国の長短金利逆転が発するリセッション(景気後退)のシグナルは無視して差し支えないと述べてきた楽観論者たちへの手痛い一撃となる。

  ドイツ銀行のチーフインターナショナルエコノミスト、トルステン・スロック氏は6日、ブルームバーグテレビジョンに対し、「雇用者数の伸びが鈍化しており、それが傾向として気掛かりだ」とコメント。米経済が「崖から落ちつつあるということはないが、議論の焦点になっているのは、米経済の行く先がどの程度傾いているかだ。われわれが以前考えていたよりも、下方により傾いたように確かにみえる」と語った。  

  

Slok says U.S. 10-year yields driven by fundamentals, not foreign buyers

  スロック氏は、米供給管理協会(ISM)の製造業総合景況指数と10年債利回りには非常に強い相関性があり、土台となる重要な米経済指標が金利低下を促していることを示唆すると指摘。顧客に宛てた電子メールで同氏は、「米10年債利回りが米経済のファンダメンタルズに全面的に左右されているのであれば、世界経済の成長減速と過剰貯蓄が米金利と米国のタームプレミアムを押し下げているという主張を市場が重視し過ぎていることになる」と指摘した。タームプレミアムは、長期債を保有するリスクに見合う上乗せ利回り。

原題:Heed the Treasury Market’s Recession Warning, Deutsche Bank Says(抜粋)

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