コンテンツにスキップする

ドル・円は107円ちょうど付近、米雇用統計・FRB議長発言見極めへ

更新日時

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=107円ちょうど付近で推移。良好な米経済指標や海外政治情勢の進展を受けたリスクセンチメントの改善が支えとなった一方、海外時間に米雇用統計の発表やパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を控えて、上値を追う動きは限られた。

  • ドル・円は午後3時21分現在、前日比0.1%高の107円01銭。106円89銭から107円10銭と狭い値動き
    • 前日の海外市場では107円23銭と約1カ月ぶり高値を記録
  • ポンド・ドルはほぼ横ばいの1ポンド=1.2337ドル。合意なき離脱阻止に向けた英議会の動きを受けて海外時間に7月29日以来の高値(1.2354ドル)を付けて以降、もみ合いが継続
  • ユーロ・ドルは0.1%高の1ユーロ=1.1042ドル


1カ月ぶり高値付近でもみ合う


市場関係者の見方

FXプライムbyGMOの上田眞理人常務取締役

  • 久々の107円台ということで実需が出ているようだ。輸出企業はそれほど慌ててはいないが、この前104円台を見たことで戻りは確実に売ってきている
  • 米雇用統計は良い場合でも今月の米利下げは揺るがないので、ドル買いの反応は一時的だろう

三菱UFJ銀行グローバルマーケットリサーチの内田稔チーフアナリスト

  • 英国や米中協議などを巡る政治的不透明感がやや和らぎ、リスクオン気味にはなっているが、米労働市場の改善に一服感が見られると、世界的な景気の先行きに対する警戒感が強まろう
  • 世界的に金融緩和余地が徐々に限られてきている中で、どれだけ政策対応余地が残っているのか不安が残り、完全なリスクオンにはなりきらないと思う

三井住友信託銀行ニューヨークマーケットビジネスユニットの持田拓也主任

  • 今のリスクオンのトレンドは短命とみているが、ドル・円はまだショートがたまっていると思うので、短期的にはもう少しショートカバーが入ってもおかしくない
  • 米雇用統計やパウエル議長発言がポジティブに働くようなものであれば、ドル・円はもう一段上昇する可能性。50日移動平均線(6日時点で107円18銭)を抜ければ、107円半ばぐらいまで行く可能性はある

背景

  • 8月の米雇用統計で非農業部門雇用者数の市場予想は前月比16万人増(7月は16万4000人増)
  • 5日の米国市場では株高・債券安が進行。米中貿易協議の再開見通しに加えて、8月の米ADP民間雇用者数米供給管理協会(ISM)非製造業景況指数が予想を上回ったことを好感
  • 6日のアジア市場もこの流れを引き継ぎ、日経平均株価は前日比113円高で終了。 米株価指数先物も上昇、米10年債利回りはアジア時間で一時2ベーシスポイント(bp)上昇の1.58%
  • パウエルFRB議長は6日のチューリヒでのイベントで、経済見通しと金融政策について討論する。6日は17、18両日の米連邦公開市場委員会(FOMC)のブラックアウト期間の前日
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE