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ドラギECB総裁、QE再開に中核国の抵抗-大規模な置き土産に障害

  • フランス、ドイツ、オランダ、オーストリア中銀総裁が疑義
  • 中核国以外からも疑問の声、エストニアとスロバキア

任期の最後に大規模な景気刺激策を残していこうとするドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の計画は、総裁としてのこの8年で最大の抵抗に直面している。

  フランス中銀のビルロワドガロー総裁が、 バイトマン・ドイツ連邦銀行総裁、クノット・オランダ中銀総裁、ホルツマン・オーストリア中銀総裁に続いて直ちに量的緩和(QE)を再開する必要性に疑義を呈した。QEを再開しようとすれば、ユーロ圏経済の中核を担い人口の半分を占める国々から抵抗に遭うことを意味する。

Coalition of the Unwilling

Euro-area central bank chiefs are divided on quantitative easing

Note: The ECB Governing Council consists of the 19 euro-area central bank chiefs and the 6-member Executive Board

  ECB政策委員会メンバーは12日の政策決定まで1週間の発言自粛期間に入った。ドラギ総裁は中核国の支持がないままQE再開に向けて突き進むか、思いとどまるかの選択を迫られる。

  エストニア中銀のミュラー総裁も3日、現時点でQEを再開する強い根拠があるとは思わないと発言。スロバキア中銀のカジミール総裁は先週、景気刺激措置について信頼を得るには「幅広い合意」が必要だと述べ、中核国以外からもQE再開への疑問の声が出ている。

  退任まであと2回の政策決定会合を残すのみのドラギ総裁の選択肢は、追加利下げ、銀行へのマイナス金利の影響を和らげる措置、緩和的政策を巡るガイダンスの強化、銀行向けの長期資金供給、QE再開だ。問題は、銀行の弱体化、資産バブル、財政ファイナンスを禁じる規則への抵触などの悪影響を招かずにどこまでできるかになる。

  元ECB政策委員会メンバーでレスター大学教授のパニコス・デメトリアデス氏は「基本的に、ECBの弾薬は尽きつつある。『何でもやる』のは、たとえその意思があっても、難しくなりつつある」と指摘した。

Testy Trio

Almost half the euro area’s population are German, French or Dutch

Source: Eurostat

Heartland of the Euro

Germany, France and the Netherlands account for more than half the euro area’s annual economic output

Source: Eurostat

原題:Draghi Faces Biggest-Ever Pushback as ECB’s Core Resists QE (2)(抜粋)

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