米国株反発、政治的緊張の緩和でリスク後退
Randall Jensen、Vildana Hajric
4日の米株式相場は反発。世界的に幅広いリスク後退がみられ、投資家に安心感が戻った。米国債は高安まちまち。10年債は早い時間の下げの大半を埋めた。
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S&P500種株価指数は欧州とアジアの流れを引き継いで反発。香港やイタリア、英国の政治を巡る緊張が和らいだと受け止められた。中国と欧州の経済指標の発表後、世界経済は一部が考えるほど悪くないとの見方が広がった。前日売り込まれたテクノロジー株がこの日は買われ、相場の上昇を主導した。
S&P500種株価指数は前日比1.1%高の2937.78。ダウ工業株30種平均は237.45ドル(0.9%)高の26355.47ドル。ナスダック総合指数は1.3%上昇。ニューヨーク時間午後4時58分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.47%。

エドワード・ジョーンズの投資ストラテジスト、ケイト・ウォーン氏は、「主な材料は地政学的なもので、香港とイタリア、英国関連のリスクが低下した。貿易関連の緊張や成長減速はなお懸念材料だが、地政学的リスクの後退に投資家は好反応を示している」と説明した。
ニューヨーク原油先物相場は大幅反発。米国の対イラン制裁強化やロシアの減産方針を受けて、56ドルを上回って引けた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物10月限は2.32ドル(4.3%)高の1バレル=56.26ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント11月限は2.44ドル高の60.70ドル。
ニューヨーク金先物相場は続伸。BNPパリバは2020年1-3月期の価格はオンス平均1600ドル超を予想している。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.3%高の1オンス=1560.40ドルで終えた。
原題:Stocks Bounce Back as Risks Recede; Dollar Slides: Markets Wrap(抜粋)
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