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9月4日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ポンド急伸、合意なき離脱懸念が和らぐ-円は下落

  4日のニューヨーク外国為替市場では、ポンドが3月以来の大幅高。英議会下院が合意なき欧州連合(EU)離脱を阻止する法案を可決し、議論は解散総選挙の可能性に移った。一方、ドルは幅広く下落。国外の政治的な緊張緩和を背景に、リスクの高い資産が買われた。

  • ポンドは主要10通貨すべてに対して上昇。英下院は4日夜、ジョンソン首相の提出した総選挙実施の動議を否決した
  • ニューヨーク時間午後4時54分現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.6%安。6月20日以来の大幅な下げ
    • 逃避需要の後退でドルと円が特に下落。香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は「逃亡犯条例」改正案を正式に撤回したと発表。数カ月に及ぶ混乱の緩和につながるとみられている
  • カナダ・ドルの上昇に伴い、米ドルは下げ幅を拡大する場面もあった。カナダ銀行(中央銀行)が利下げの必要性を明示しなかったため、一部で広がっていたハト派傾斜への期待が裏切られた
  • ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は「成長の継続と力強い労働市場、インフレ率の2%に向けた持続的な上昇を支えるための適切な行動に備えて警戒を続ける」と発言。ダラス連銀のカプラン総裁は、マクロ経済の弱いデータが消費者の動向に波及すれば、家計支出が落ち込む前兆となり得るとして、状況を注視していると述べた
    • ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は最も気掛かりなシグナルは逆イールドだとし、世界の成長減速で米国も減速するとの見方を示した。またシカゴ連銀のエバンス総裁は貿易政策の結果、ビジネス界で不確実性が増したと指摘。米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)では、米景気は7月と8月の大部分において、緩慢なペースで拡大したと判断された
  • ドルは対ユーロで0.6%安の1ユーロ=1.1034ドル。対円では0.5%高の1ドル=106円43銭
  • ポンドは対ドルで1.4%高

欧州時間の取引

  ドルが下落。数カ月に及ぶ香港での混乱が和らぎそうだとの兆しが背景。一方、ユーロは上昇。ラガルド欧州中央銀行(ECB)次期総裁が追加緩和期待に水を差した。3日の英議会でジョンソン英首相が重要な採決で敗れたことから、ポンドは上げが目立った。
原題:Pound Surges as Concerns About No-Deal Brexit Ease: Inside G-10(抜粋)
Dollar Drops as Euro Gets a Bid on Lagarde Remarks: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株反発、政治的緊張の緩和でリスク後退

  4日の米株式相場は反発。世界的に幅広いリスク後退がみられ、投資家に安心感が戻った。米国債は高安まちまち。10年債は早い時間の下げの大半を埋めた。

  • 米国株は反発、リスク後退-ハイテク株に買い戻し入る
  • 米国債は高安まちまち-10年債利回り1.47%
  • NY原油は急反発、米の対イラン制裁強化とロシア減産で買い
  • NY金は続伸、1オンス=1560.40ドルで終了

  S&P500種株価指数は欧州とアジアの流れを引き継いで反発。香港イタリア英国の政治を巡る緊張が和らいだと受け止められた。中国と欧州の経済指標の発表後、世界経済は一部が考えるほど悪くないとの見方が広がった。前日売り込まれたテクノロジー株がこの日は買われ、相場の上昇を主導した。

  S&P500種株価指数は前日比1.1%高の2937.78。ダウ工業株30種平均は237.45ドル(0.9%)高の26355.47ドル。ナスダック総合指数は1.3%上昇。ニューヨーク時間午後4時58分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.47%。

  エドワード・ジョーンズの投資ストラテジスト、ケイト・ウォーン氏は、「主な材料は地政学的なもので、香港とイタリア、英国関連のリスクが低下した。貿易関連の緊張や成長減速はなお懸念材料だが、地政学的リスクの後退に投資家は好反応を示している」と説明した。

  ニューヨーク原油先物相場は大幅反発。米国の対イラン制裁強化やロシアの減産方針を受けて、56ドルを上回って引けた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物10月限は2.32ドル(4.3%)高の1バレル=56.26ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント11月限は2.44ドル高の60.70ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続伸。BNPパリバは2020年1-3月期の価格はオンス平均1600ドル超を予想している。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.3%高の1オンス=1560.40ドルで終えた。
原題:Stocks Bounce Back as Risks Recede; Dollar Slides: Markets Wrap(抜粋)
USTs Pare Losses, Curve Steepens; Futures Block Trades Erupt
Oil Rallies as U.S. Again Sanctions Iran, Russia Cuts Production
PRECIOUS: Silver and Platinum Extend Show-Stopping Rallies
  

◎欧州債:ドイツ債が下げ渋り、イタリア債上昇-新財務相を歓迎

  4日の欧州債市場では、ユーロ圏中核国債が午後に入り下げ渋った。セントルイス連銀のブラード総裁がFRBは積極的な利下げが必要との認識を示したことが背景。イタリア債は上昇。ドイツ債との利回り格差は縮小した。組閣に向けて大詰めを迎えているイタリア新政権はベテラン欧州議会議員のロベルト・グアルティエーリ氏を財務相に迎える。

  • イールドカーブはスティープ化を継続。香港や英国のEU離脱問題など複数の地政学リスクが緩和した
  • 投資家は英国が10月31日に合意なくEUを離脱するとの見方を後退させている。英10年債利回りは9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して0.49%
  • ドイツ10年債利回りは3bp上げてマイナス0.68%、フランス10年債利回りは2bp上げてマイナス0.38%。イタリア10年債は5bp下げて0.82%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Bund Drop Eases on Bullard Comments; Italy Rallies on Gualtieri(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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