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債券上昇、景気懸念受けた米債高でー長期金利の過去最低接近に警戒も

債券相場は上昇。前日の米債相場が上昇した流れを引き継ぎ、買いが先行した。長期金利は過去最低のマイナス0.30%に接近し、超長期債利回りが約3年ぶりの低水準を更新した後は高値警戒感から相場の上値が重くなった。

  • 新発10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp)低いマイナス0.29%。マイナス0.295%と、2016年7月以来の低水準で取引を始めた後、一時マイナス0.28%まで戻した
  • 新発20年債利回りは一時0.015%、新発30年債利回りは0.095%と、いずれも16年7月以来の低水準を付けた後、低下幅を縮小
  • 長期国債先物9月物の終値は6銭高の155円28銭。一時155円38銭と中心限月ベースの最高値(155円40銭)に接近した後、伸び悩み

市場関係者の見方

みずほ証券の松崎涼祐マーケットアナリスト

  • 海外発の金利低下圧力が続いており、円金利も急速な反発は見込みづらい。20年債はゼロ%に向けて金利低下の足が遅くなっているが、一段の低下リスクは念頭に置く必要
  • 中間期末に向けてデュレーションを伸ばしたい需要があり、ゼロ%に近い20年債や利回り水準がほぼ同じで流動性が低い40年債に比べて、明日入札の30年債は選好されやすい面もある
  • 10年債は過去最低のマイナス0.30%に接近する過程で、日銀が先週末にオペを減額して金利低下を抑制する意思表示をしており、これ以上買い進むのも厳しかった

大和証券の岩下真理チーフマーケットエコノミスト

  • 20年債は利回りがマイナス圏になる前に買っておこうという動きで、海外情勢を見て当面金利上昇にはなりにくいとの判断だろう
  • 一方、10年債は欧州中央銀行(ECB)の政策決定会合までは様子見で、マイナス0.3%から買う勇気はないのでは
長期金利のローソク足推移

背景

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.305%-0.355%-0.290%0.030%0.115%0.125%
前日比-1.0bp-1.0bp-1.0bp-0.5bp横ばい-0.5bp
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