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債券は下落、海外の政治懸念後退で売り-30年入札順調受け下げ幅縮小

更新日時

債券相場は下落。香港や英国の政治混乱を巡る懸念が和らぎ、米中両国が通商協議を再開すると報じられたことで、リスク回避が一服して売りが優勢となった。一方、この日に実施された30年国債入札が順調な結果となったことを受けて下げ幅を縮めた。

  • 新発10年債利回りは前日比1.5ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.275%。一時はマイナス0.265%まで上昇
  • 新発30年債利回りは2bp高い0.13%。一時0.145%まで上昇したが、30年入札終了後には0.115%まで戻す場面も
  • 長期国債先物9月物の終値は24銭安の155円04銭。一時は154円95銭まで下落

市場関係者の見方

三井住友トラスト・アセットマネジメントの押久保直也シニアエコノミスト

  • 香港や英国の政治絡みの材料でポジティブなヘッドラインが相次いでいたところに、米中貿易協議再開に関するニュースが加わって、いったん最悪シナリオの織り込みがはけた格好
  • リスクオフが和らいで、円債はここ最近みられなかったスティープ化で反応した
  • ただ、全面的に懸念が晴れたわけではなく、本格的な金利上昇につながるという見方にはなりにくい

30年債入札

  • 最低落札価格は107円30銭、ブルームバーグがまとめた市場予想中央値は107円15銭
  • 投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.45倍、2017年11月以来の低水準。前回3.50倍
  • 小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は11銭と、前回20銭から縮小
  • バンクオブアメリカ・メリルリンチの大崎秀一チーフ金利ストラテジスト
    • 倍率が低めで非常に強いという感じではないが、直前に少し調整が入ったため、押し目買い需要を誘ったとみられる
    • 金利の絶対水準が低いので懸念もあったが、9月は国債の大量償還もあり、しっかりした結果に
    • 相場が調整すると押し目買いが入ることが確認され、超長期はやはりフラット(平たん)化圧力がなかなか消えないという感がある
  • 備考:過去の30年債入札の結果

背景

  • 米国と中国が10月前半にワシントンで貿易協議再開へ。今月中に事務レベル協議の見通し
  • 香港行政長官:逃亡犯条例案の撤回は混乱収拾への「最初のステップ」
  • 英国の欧州連合(EU)離脱延期法案、閉会前の成立可能に-PA通信が上院手続き6日完了と報道

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.290%-0.340%-0.275%0.055%0.130%0.145%
前日比+1.5bp+1.5bp+1.5bp+2.5bp+2.0bp+2.5bp
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