ウィーン、ほぼ満点で住みやすい都市の首位-大阪が日本トップの4位
Sybilla Gross-
世界的な大都市よりも地域や国の第2の都市が暮らしやすい傾向
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ロンドン、NY、香港、シンガポールは低いスコア

ニューヨークのきざな友人に、あなたは間違った人生の選択をしたと言ってあげよう。住みやすいのは一般的に、世界的な大都市ではなく地域や国の第2の都市であることが多い。最新のランキングが示した。
エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)の住みやすい都市ランキングで、1位になったのは2年連続でウィーン。ドナウ川のほとりはヤラ川沿いのメルボルンより住みやすいことが分かった。
それでも、オーストラリアからは3都市がトップ10入り。カナダも3都市が入った。トップ10の残りは大阪(4位)、東京(7位)、コペンハーゲン(9位)。オーストラリアで住みやすいのはメルボルンのほかシドニーとアデレードだった。北米で住みやすいのはカルガリー、バンクーバー、トロントの3都市。
EIUのリポートは「全体として、裕福な国の中規模都市が住みやすさのランキングの上位を占める」とし、質の高い教育と資金の潤沢な公共医療、機能的な輸送システムを指摘した。
The World’s Most Liveable Cities, 2019
Mid-sized locations in wealthy countries dominate the list
Source: The Economist Intelligence Unit
Note: Toronto, Tokyo share 7th place.
世界の金融センターでは、ロンドンが48位、ニューヨークが58位とあまり住みやすくない。香港とシンガポールもそれぞれ38位と40位で順位は高くなかった。
EIUは医療、教育、インフラ、安定性、文化の質を比較。30を超える項目について各都市を評価し1から100の合計スコアを付けた。
ウィーンのスコアは99.1でほぼ満点。もっとも、上位20都市のスコアの差は5ポイント未満でいずれも十分に素晴らしい。一方、米国では22位より上位はなくホノルルがトップだった。

原題:These Are the World’s Most Liveable Cities in 2019(抜粋)