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アドバンテスト社長、メモリー試験装置の受注「1-3月ごろ」回復へ

  • メモリー市場「まだ在庫調整」も、中国での旺盛な投資に期待
  • SoCテスターは好調維持、5G向け半導体量産化で一段の拡大も

半導体試験装置メーカー、アドバンテストの吉田芳明社長は2日のインタビューで、同社の主力製品であるメモリーテスターの受注回復時期は、2020年1-3月ごろになるとの見通しを明らかにした。

Advantest's memory test system

メモリーテスター T5833

Source: Advantest Corporation

  メモリーテスターは完成品のメモリーが正常に機能するか試験する。吉田社長は米中貿易摩擦や韓国メーカーの投資減速で受注環境は厳しいものの、1ー3月期の回復に「まだ期待はしている」と述べた。メモリー市場は「本格的に在庫調整が終わった感じはない」というが、中国で工場など関連設備への投資が依然、旺盛なことを理由に挙げた。

  一方、電子端末などに搭載されデータを処理するSoC(システム・オン・チップ)のテスターについては、次世代通信システム(5G)普及に伴うスマートフォンやタブレット向けで好調を維持するとみている。吉田社長は「5Gの開発評価段階でもかなりテスター需要が出ており、量産になればまた一段上がる」と期待する。

  アドバンテストは半導体試験装置で世界シェアトップ。1980年代以降に日本勢のメモリー生産拡大の波に乗って成長した。2011年には同業の米ベリジーを買収し、SoCテスターの強化に乗り出した。4-6月期の売上高はメモリーテスターが伸び悩み前年同期比6.7%減の662億円だった。

Advantest CEO Yoshiaki Yoshida

吉田芳明社長

Source: Advantest Corporation

  日本政府による対韓輸出規制について、吉田社長は直接的な影響はないが、「中長期的には取引先がテスターを国産で対応できるようにする動きが出てくるだろうと心配している」と述べた。

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