ECBビルロワドガロー氏、債券購入再開に懐疑的見方示唆
Piotr Skolimowski-
QEは9月の政策委員会で「議論されるべき問題だ」-仏中銀総裁
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政策手段を全て同時に使う必要ない-ラジェフィ誌とのインタビュー
欧州中央銀行(ECB)の政策委員会メンバー、フランス銀行(中銀)のビルロワドガロー総裁は、資産購入を再開する必要性に懐疑的な見方を示唆し、それを含めた刺激策パッケージをなお支持するかどうかは態度を明確にしなかった。
ビルロワドガロー総裁は仏誌ラジェフィとのインタビューで、ECBが全ての政策手段を同時に使う必要はないと発言。来週の政策会合を前に政策委メンバーの間で意見の割れる論争に加わった。

量的緩和(QE)を今再開する必要があるかどうかと問われた同総裁は、「議論されるべき問題」だと指摘。ECBが既に蓄積した資産は「高水準」にあり長期債利回りを大幅に押し下げているとの認識を示した。
同総裁はまた、短期債利回りの上昇を防止するために利下げが必要かもしれないと付け加えた。「現在の状況では、中銀預金金利の新たな引き下げの目的は、経済主体にとっての金融状況の引き締まりを回避することだ。7月の政策委員会ではこの引き締まりリスクが主に利回り曲線の短期部分に関係すると推定された」と述べた。
原題:ECB’s Villeroy Signals Skepticism Over Fresh Bond Buying (1)(抜粋)
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