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債券は伸び悩み、長期金利の最低接近で警戒感-あすの30年入札も重し

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債券相場は伸び悩み。米国債市場で長期金利が低下したことを受けて買いが先行したものの、長期金利が過去最低に接近したことで警戒感が出ている上、30年債入札を翌日に控えた売りも相場の重しとなっている。

  4日の債券市場で長期金利の指標とされる新発10年物国債利回りはマイナス0.295%と、前日の終値を1.5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下回り、過去最低を記録した2016年7月以来の水準で取引を開始した。その後は売りが出て、マイナス0.28%まで戻した。午後はマイナス0.285%で取引されている。

  超長期債も買い先行後に売りに押されている。新発20年債利回りは一時0.015%、新発30年債利回りは0.095%、新発40年債利回りは0.125%と、いずれも16年7月以来の水準まで低下。その後20年債と30年債利回りは横ばい付近に戻した。

  長期国債先物市場で9月物は一時16銭高の155円38銭まで上昇し、前日の夜間取引で付けた中心限月ベースでの最高値(155円40銭)に接近。その後は1銭高の155円23銭まで上げ幅を縮めた。

市場参加者の見方

みずほ証券の松崎涼祐マーケットアナリスト

  • 海外発の金利低下圧力は続いているが、10年債は入札直後でモノが多い上、過去最低のマイナス0.30%に接近する過程で日銀がオペを減額して金利低下を止める意思表示をしており、これ以上買い進むのは厳しかった
  • 30年債はここのところ需給良好で利回り低下が進んでいたので、このまま入札を迎えることに対する抵抗感もある
  • ただ、中間期末に向けてデュレーションを伸ばしたい需要はあり、ゼロ%に近い20年債や利回り水準がほぼ変わらないが流動性が低い40年債よりは30年債が選好されやすく、明日の入札自体はそれほど警戒していない
長期国債先物9月物の日中取引推移
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