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ドル・円は106円前半、欧州通貨安で方向感乏しい-ユーロは17年来安値

更新日時
Japanese 100 yen coins and 10,000 yen banknotes are arranged for a photograph in Kawasaki, Kanagawa Prefecture, Japan, on Saturday, July 7, 2018.

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=106円台前半で推移。欧州中央銀行(ECB)の金融緩和観測や英政治を巡る不透明感を背景に欧州通貨安が進む中、対ユーロなどでのドル買いと円買いに挟まれ、方向感に乏しい展開となった。

  • ドル・円は午後3時41分現在、前日比ほぼ横ばいの106円27銭。朝方付けた106円17銭から106円39銭まで強含んだ後もみ合いに
  • ユーロ・ドルは0.3%安の1ユーロ=1.0938ドル、一時1.0931ドルと2017年5月以来の安値を更新。ユーロ・円も一時1ユーロ=116円19銭まで下落し、同年4月以来の安値を記録
  • ポンドは対ドルで一時0.6%安の1ポンド=1.1994ドル-1.2000ドル割れは17年1月以来
  • オーストラリア・ドルは対ドルでほぼ横ばいの1豪ドル=0.6719ドル。0.6688ドルまで売り先行も、豪中銀の政策金利据え置き発表後に反発
ユーロは対ドル、対円で一段安

市場関係者の見方

外為どっとコム総研の神田卓也調査部長

  • ドイツの景気が非常にさえない状況で、来週にECB会合を控えて、市場は大規模緩和を催促している
  • 英国の動きも再び不透明感が出ており、ブレグジットに絡んでもユーロは押し下げられやすい

SMBC信託プレスティアの二宮圭子シニアFXマーケットアナリスト

  • 米中対立が続く中でリスク回避の動きが円買いとドル買いに働きやすく、その分ユーロは割を食ってしまっている感じ
  • ドル・円は引き続き米中問題を巡る動向を意識した動き。多少底入れ感は強まっているが、107円台を回復するほどの手掛かりもなく、106円台での膠着(こうちゃく)感が強い
  • 豪中銀の据え置きはほぼ予想通り。声明も比較的前回の内容を踏襲しいる感じで、豪ドルはいったん持ち直しているが、どうしても金利先安感がくすぶるので、自律反発は難しいだろう

背景

  • 市場では、ECBは12日の政策委員会で中銀預金金利について、マイナス金利の深掘りを決めると予想。ドラギ総裁は7月会合の後、QE再開を含む全ての政策オプションを検討するようECBスタッフに指示した
  • 英国では3日に議会が再開。政府高官によると、ジョンソン英首相は欧州連合(EU)からの離脱期限(10月31日)の延期申請を自らに強いる法案の採決で今週敗れた場合、10月14日の総選挙実施に動く方針
  • 米中両国の通商交渉当局者は今月行う予定の会合日程を設定できていない。事情に詳しい関係者が明らかにしたが、必ずしも中止の兆候でないという
  • オーストラリア準備銀行(中央銀行)のロウ総裁は声明で、「雇用市場を含む動きを引き続き注視し、持続可能な成長の下支えと今後のインフレ目標達成に必要であれば、さらなる金融政策の緩和を行う」と言明
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