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英国、合意なき離脱阻止へ正念場-3日の議会再開で与野党とも行動へ

ジョンソン英首相の夏休みは終わった。首相の命運と英国の欧州連合(EU)離脱の形や成否が決まる週が始まった。

  首相は成文化されていない英国の憲法を限界まで拡大解釈し、議会の休会を女王に求めた。これにはいたることころから「反則」の声が上がった。首相がやり過ぎたかどうかはまだ分からない。

France's President Emmanuel Macron Hosts U.K. Prime Minister Boris Johnson

ジョンソン首相

Photographer: Jeanne Frank/Bloomberg

  8月を通じて、英議会のさまざまな派閥が合意なき離脱を辞さない首相を阻止しようと策を練ってきた。与党保守党と野党労働党の幹部らはともに、9月3日の議会再開とともに動き出そうとしている。

  ジョンソン首相は先週、9月12日から1カ月間議会を休会とすることをエリザベス女王に求め、女王は承認した。合意なき離脱を阻止しようとする議員らが行動できる時間は短縮され、議員らはチャンスは1回限りだと認識した。

  首相は2日、造反しそうな与党議員に対し、合意なき離脱を図っているわけではなくEU側にその危機感を抱かせることが目的だと説明する予定だったが、会合は中止された。

  首相は今週、合意なき離脱を避けたいEUを交渉の座に着かせた英雄となるかもしれないし、前任のメイ氏と同様、与党議員の造反によって苦杯を喫するかもしれない。英国が新たな総選挙に向かう可能性もある。

  8月31日には全英で何千人もの市民が首相の議会休会に対し抗議。参加者らは「クーデターを止めろ」というスローガンを掲げた。

  議会採決で保守党議員が政府に反対する票を投じれば除名されるという報道もあったが、ゴーク元司法相は1日スカイニュースに、「個人的な利益と国益との間で判断しなければならないことがあるが、国益を優先しなければならない」語った。

  親欧州派議員らはまだ正確な計画を立てておらず、たとえ合意なき離脱を防ぐ法案が可決されたとしても首相が抜け道を模索する可能性もある。不信任投票となる可能性も依然ある。

原題:Fate of Brexit Is Up in the Air as Johnson Delivers Surprises(抜粋)

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