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韓国最高裁、サムスン電子副会長の裁判で審理差し戻し

更新日時
  • 執行猶予4年を言い渡したソウル高裁の判決を破棄
  • 李在鎔副会長は再び収監される可能性も-経営不確実性高まる

韓国の朴槿恵前大統領の罷免につながった贈収賄スキャンダルで、同国の大法院(最高裁)は29日、ソウル高裁がサムスン電子の李在鎔副会長に言い渡した執行猶予付きの判決を破棄し、同高裁に差し戻す決定を下した。世界貿易が混乱する中で、韓国最大の企業であるサムスンの経営は、法的問題を巡って不確実性が再び高まることになる。

  李副会長(51)は2017年2月に逮捕され、ソウル中央地裁は同年、贈賄などの罪で懲役5年の実刑判決を言い渡したが、ソウル高裁は昨年2月、懲役2年6月に減刑し、執行猶予4年を言い渡していた。今回の最高裁の決定を受け、李副会長は再び収監される可能性が出てきた。

Samsung Heir Jay Y. Lee Appears At Court For Appeal Ruling

ソウル拘置所から釈放された李在鎔副会長(2018年2月5日)

Bloomberg

  最高裁は、サムスンから前大統領の親友の崔順実被告に提供された馬3頭を賄賂と認定。経営権継承の問題と絡めてサムスン側から朴前大統領に対し、暗黙の働き掛けがあったと判断した。

  最高裁は朴前大統領についても2審判決を破棄し、高裁に差し戻した。

  調査会社CEOスコア(ソウル)のパク・ジュグン代表は今回の最高裁決定を前に、2審判決の破棄は「李氏が再び収監される可能性が高まることを意味する」と指摘。サムスンにとって「ガバナンスの再編成だけではなく、重要な経営判断も滞ることになる」と述べていた。

  サムスン電子はこの件が「社会全体に引き起こした不安を非常に申し訳ないと考えている」とのコメントを発表。「責任ある企業市民としての役割を果たすとともに、過去の過ちを繰り返さないようコミットメントを新たにする」とした。

  サムスン電子の株価は一時2.5%下落した。

原題:South Korea Orders Retrial of Samsung’s Heir in Bribery Scandal;S.Korea’s Top Court Orders Retrial of Samsung Heir Jay Y. Lee(抜粋)

(専門家のコメントなどを追加して更新します.)
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