コンテンツにスキップする

英議会、9月半ばから5週間休会-ジョンソン首相が強硬離脱へ隠し球

更新日時
  • ジョンソン首相の要請を女王が承認、反対派議員に衝撃走る
  • 議会再開は10月14日、重要なEU首脳会議までわずか数日前

ジョンソン英首相は9月中旬から約5週間にわたり議会を休会とすることをエリザベス女王に要請し、女王はこれを承認した。議会再開はEU首脳会議のわずか数日前のタイミングとなり、合意なき欧州連合(EU)離脱を阻止しようとする議員らの動きを封じる可能性がある。

  27日の外国為替市場で、ポンドは一時1.1%安の1.2157ドルとなった。

  首相は記者団代表とのインタビューで、「新政権は非常にエキサイティングな議題を抱えている」と述べ、 「新たな法整備が必要だ。新しい重要な法案を提出する必要があり、そのため女王の施政方針演説が行われる。その日は10月14日だ」と語った。

The State Opening Of Parliament

エリザベス女王

  女王の承認により、議会活動は9月12日から停止され、10月14日の女王演説をもって再開される。ジョンソン首相は総選挙を目指してはいないとし、EU離脱について審議する時間は「たっぷり」あると述べた。

  現在夏季休会中の議会は9月3日に再開され、2週間の審議の後、議員らが所属政党の年次大会に参加するために再び休会に入る。議員らが戻るのは10月7日の予定だったが、ジョンソン首相はこれを約1週間遅らせた。同月17、18日のEU首脳会議は31日の離脱期限を前に、英離脱問題を議論する重要な場になると位置づけられている。

  ジョンソン首相は合意の有無にかかわらず10月31日にEUを離脱する決意を表明しており、かなりの数の英議員は今後数週間をこの阻止に充てる計画だった。与党・保守党所属ながら合意なき離脱の阻止を目指すドミニク・グリーブ議員は、「首相の決定は極めて問題があり、率直に言って常軌を逸している」とBBCに対して発言。「5週間にわたって議会を開かないようにする意図的な行動だ」と批判した。来週の議会再開時に内閣不信任投票などで政府を制止することになるだろうと語った。

  政府が議会休会を試みれば抵抗すると表明していたバーコウ下院議長も、首相の動きを「言語道断の憲法違反」と声明で非難。「見せかけがどうあろうと、議会休会の目的がEU離脱の審議の妨害と、国家の方向性決定という議会の義務を妨げることなのはあまりにも明白だ」と主張。「今こそ、議会の声を届かせることが不可欠だ」と訴えた。

  ジョンソン首相は保守党党首選の期間中、EU離脱を実現させるため議会を休会にするという発想には「少しも魅力を感じない」としつつ、可能性を排除することは拒んでいた。

  
原題:Johnson Moves to Suspend Parliament as Brexit Looms(抜粋)
Johnson Moves to Suspend Parliament as Brexit Deadline Looms
Johnson’s Parliament Suspension Approved by Queen: Brexit Update

(議会休会の首相要請を女王が承認したため情報を更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE