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Photographer: Sarah Pabst/Bloomberg

アルゼンチン市場急落、野党大統領候補がIMFとの取り決めを批判

  • 株は3日続落、米国債に対する利回り差拡大し2005年以来最大に
  • 中銀がドル売り介入もペソは一時1.8%下落-トリプル安に
Argentine 100, 200, 500 and 1000 peso banknotes are arranged for a photograph in Buenos Aires, Argentina, on Saturday, March 30, 2019. Argentina's central bank has taken enough steps in the past month to prevent the recent slump in the peso turning into a repeat of last year's rout, according to strategists and traders.
Photographer: Sarah Pabst/Bloomberg

アルゼンチン国債と米国債の利回り差は27日、この14年で最大となった。今月実施された大統領選挙の予備選で大差で勝利した野党候補、アルベルト・フェルナンデス元首相が同国と国際通貨基金(IMF)との融資を巡る取り決めを批判したことが材料視された。

  アルゼンチン国債の米国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は1.82ポイント拡大し20.03ポイントと、2005年6月以来最大となった。フェルナンデス元首相はIMFから受けた融資の大半は資本流出への手当てに充てられ有効に利用されなかったと指摘した。ペソは一時1.8%下げ、株は3営業日続落となった。

  同国中銀は新総裁が就任した18年9月以降で最大規模のスポット市場介入を行った。介入が行われなければペソの下落幅はさらに大きくなった可能性がある。事情に詳しい複数の関係者によると、政策当局者は7回の入札を通じ、総額3億200万ドル(約319億円)のドル売り介入を行った。

  IMFの専門家チームは現在、ブエノスアイレスで総額560億ドルの融資枠から次回融資を実行するかどうかを検討している。フェルナンデス元首相はIMF当局者らとの会合後の声明で、IMFから求められた経済・財政目標に同意すると述べる一方で、IMFと現政権が現在の危機を招いたとし、両者は「社会の壊滅的状況」を是正する責任を負っていると指摘した。

  INTL・FCストーンの外為トレーダー、ホアキン・ゴンサレス・ガレ氏(ブエノスアイレス在勤)は、「IMFとの会合後のフェルナンデス氏の声明が混乱を生んだ」とし、「いまは同氏が何を話しても大ごとになる」と語った。

  ガレ氏は、IMFが次回融資の実行を決めれば市場の不安は解消され、LETES(外貨建て短期国債)の利回りは急速に低下するだろうとし、それまではどのような緊急対応策が行われるか、トレーダーの懸念は続くと説明。IMFから「財務省が融資を得られない場合どうなるかと銀行が不安に思っていることが問題だ」と指摘した。

Spot Sales

原題:Argentine Markets Sink Anew on Fernandez’s Harsh IMF Statement(抜粋)

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