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Photographer: Akio Kon
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円が乱高下、 米中貿易戦争巡り-対ドルで一時104円台突入

更新日時
Japanese 10,000 yen banknotes are arranged for a photograph in Kawasaki, Kanagawa Prefecture, Japan, on Tuesday, July 9, 2013. Economists are ditching forecasts for the Bank of Japan to further expand its record easing this year amid signs that a recovering economy may spur inflation.
Photographer: Akio Kon

東京外国為替市では円が上下に振れる荒い値動き。米中貿易戦争のさらなる拡大を嫌気し、リスク回避の円買いが先行。ドルに対しては一時2016年11月以来となる1ドル=104円台半ばまで上昇したが、対話の用意があるとの中国副首相の発言をきっかけに戻す動きが強まった。

  • ドル・円相場は午後3時15分現在、前週末比0.1%安の105円30銭。円が早朝に104円46銭まで買われたものの、午前の取引終盤には一時105円80銭まで戻した
  • オーストラリアドルは対円で0.4%安の1豪ドル=70円94銭。一時は1.8%安の69円97銭前後と09年4月以来の豪ドル安・円高水準をつける場面も
  • トルコリラは対円で最大12%下落。個人投資家の売りで一時は約1年ぶりの1リラ=16円台まで水準を下げた
  • オフショア人民元は対ドルで早朝に1ドル=7.1926元まで下落し、最安値を更新。中心レート公表後に下げ幅を縮小し、同時刻現在は7.1676元
ドル・円は一時104円台に突入

市場関係者の見方

クレディ・アグリコル銀行の斎藤裕司外国為替部長

  • 人民元の中心値が予想よりかなり元高方向の設定となったことで、通貨安戦争懸念がやや後退
  • ドル・円は、ファンド勢がショートの中、中国副首相発言にAIが反応してストップを誘発したもよう。ただ、発言に具体性はなく、改めて売りが入っている

CIBC証券金融商品部の春木康部長

  • いったん105円を割れたことで個人投資家のポジションも軽くなり、新たに買いが出やすくなっているほか、実需も105円台は買い目線で、ドル・円は下げ渋っている
  • ただ、センチメントが悪いうえ、ドルの貿易加重平均がまだ高水準にあることによる修正圧力やトランプによるドル高けん制圧力などもあり、ドル・円は重そう
  • ジャクソンホールのパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長講演を経て、米9月利下げの見方が強まっているが、米中対立加速で焦点は利下げ幅に移っており、米長期金利の低下も重しに

上田ハーロー外貨保証金事業部の 山内俊哉マーケット企画部長

  • 1月3日のフラッシュクラッシュもトルコリラがトリガーを引いた感じがあるが、足元で個人投資家のリラロングが増えてきていたのは事実。1トルコリラ=18円や17円割れのストップロスがトリガーを引いたと思

背景

  • 中国の劉鶴副首相は重慶市で開かれた産業博覧会で、貿易戦争のエスカレートに断固反対するとし、冷静な態度で対話を通じた問題解決の用意があると表明したと財新が報道
  • 先週末の米中貿戦争激化を受け、26日のアジア市場では米株価指数先物が下落。日経平均株価は一時500円以上下げたほか、中国・上海総合指数は1%超の下落
    • 米10年債利回りはアジア時間の取引で一時9ベーシスポイント(bp)低下の1.4409%と16年7月以来の低水準
  • 中国人民銀行(中央銀行)は26日の中心レートを1ドル=7.0570元に設定。ブルームバーグが調査したアナリストの予想平均は7.0628元だった
  • フェデラルファンド(FF)金利先物市場動向によると、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げの予想確率は25bpが約70%、50bpが約30%。22日時点では50bpの利下げ予想確率はほぼゼロだった
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