トランプ大統領、対中制裁関税の税率引き上げ-中国の措置に対抗
Joshua Gallu-
既に発動の2500億ドル相当への関税率は25%から30%に引き上げへ
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残りの3000億ドル相当への関税率は15%に変更-従来計画は10%
トランプ米大統領は23日、中国がこの日発表した対米追加関税への対抗措置として、中国からの輸入品に対する関税引き上げを明らかにした。
トランプ大統領は、米金融市場の通常取引終了後のツイートで、既に発動している2500億ドル(約26兆3000億円)相当の輸入品への25%の関税について、税率を10月1日から30%に引き上げると発表。この日は中国の建国70周年に当たる。また、9月1日と12月15日の2回に分けて発動を予定している残りの3000億ドル相当に対する関税率を従来発表の10%から15%に変更すると明らかにした。

トランプ大統領
23日の一連の出来事は、貿易摩擦解決の糸口を見つけられずにいる米中間の緊張を劇的に高めることになる。関係悪化を受けて、中国の交渉団が通商協議のため従来予定通り9月にワシントンを訪問するかどうかも不透明となった。
トランプ大統領は「中国は米国製品750億ドル相当に(政治的動機による!)追加関税を課すようにすべきではなかった」とツイートした。中国は同日これに先立ち、米国産大豆や自動車、原油などに対する追加関税賦課を警告していた。
米経済に鈍化の兆しが見られる中、中国側の動きはトランプ大統領の政治的支持基盤の中核である中西部や南部の工場、農家を標的にしたものだ。
トランプ大統領は、フランスで開かれる主要7カ国(G7)首脳会議出席のためホワイトハウスを発つ際、9月に予定されている中国との交渉をまだ望んでいるかとの記者団の質問に、自分は「常に協議にオープンな姿勢だ」と答えた。
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原題:Trump Raises Tariffs on China as Frustration Mounts Ahead of G-7、
Trump on Upcoming China Negotiations: ‘I’m Always Open to Talks’
(抜粋)