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ロシア工作員とのロマンス明かした米オーバーストックCEOが辞任

  • バーン氏は創業者兼CEOとして20年間、社を率いてきた
  • ロシア捜査などで当局に協力したことなどを最近明らかにしていた

米オーバーストック・ドット・コムの創業者兼最高経営責任者(CEO)として同社を20年間率いてきたパトリック・バーン氏は22日、CEOと取締役を辞任すると発表した。バーン氏に批判的な向きは数年前から退任を予想していた。同社はオンライン小売り事業を手掛けている。

  バーン氏(56)はこの2週間の一連の発表で、ヒラリー・クリントン氏に関する調査やロシアによる米大統領選介入疑惑捜査で司法当局と協力するなど、「ディープステート(闇の国家)」との関わり合いに言及。米政府に登録せずロシア政府の工作員として米国内で活動していたとして訴追され、司法取引で有罪を認めたマリア・ブティナ受刑囚と恋愛関係にあったことを告白した。

  バーン氏は発表資料で、「自分は米国と会社にとって必要なことをしたと信じているが、残念ながらオーバーストックと決別せざるを得ない」とコメントした。

  バーン氏は22日付で退任し、ジョナサン・ジョンソン取締役が暫定CEOに就任する。ジョンソン氏は約17年前に入社、最近は同社のブロックチェーン事業、メディチ・ベンチャーズを統括していた。

  バーン氏辞任の発表を受け、オーバーストック株は同日、一時18%上昇。その後、上げ幅を縮小し終値は8.3%高となった。急上昇前の段階で、同社がバーン氏のコメントを公表した12日から25%近く下げていた。同日の前営業日に当たる9日の取引終了時点の年初来上昇率は85%だった。

  ブティナ受刑囚は自称、銃権利擁護の活動家として、2016年米大統領選に先立ち、全米ライフル協会(NRA)と共和党の幹部の知己を得た。ニューヨーク・タイムズ紙のバーン氏とのインタビューやオーバーストックの発表資料に加え、バーン氏が「確認」したとされるFOXニュースの寄稿者サラ・カーター氏のウェブサイトに掲載された記事を総合すると、バーン氏は15年にブティナ受刑囚と知り合った後、関係を深めた。しかし、同受刑囚から現大統領のドナルド・トランプ氏やクリントン氏の情報を求められるうちに不審を抱き、連邦捜査局(FBI)にやりとりを通告した。その後、同受刑囚が訴追されると後悔に陥ったという。

原題:Byrne’s Overstock Exit Came After Admission He Romanced Russian(抜粋)

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