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債券下落、追加利下げ慎重発言受けた米債安で売り-オペ結果が下支え

更新日時

債券相場は下落。米金融当局者が相次いで追加利下げに慎重な見方を示したことを背景に米長期金利が上昇した流れを引き継ぎ、売りが先行した。この日の国債買い入れオペで長期債の需給の良さが示されたことを受けて下げ幅を縮めたが、買いは続かず、終了にかけて再び売りが優勢となった。

  • 長期国債先物9月物の終値は前日比12銭安の154円86銭。午前に154円84銭まで下げた後、午後は日銀オペ結果を受けて154円92銭まで戻す場面も
  • 新発10年債利回りは0.5ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.24%、新発20年債は1.5bp高い0.10%にそれぞれ上昇

市場関係者の見方

バンクオブアメリカ・メリルリンチの大崎秀一チーフ金利ストラテジスト

  • 米地区連銀総裁から追加利下げに慎重な意見が出てきたことは日米欧などの金利低下や円高を和らげる材料だ
  • ただ、米国の9月利下げは織り込み済みだが、米中貿易問題は解決していない。短期的な調整はあっても、金利が上昇トレンドに転じるのはまだ先だろう

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジスト

  • パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の米ジャクソンホール講演では、先月末の議長会見後に一段と激化した米中対立などを受けた発言の変化が注目される
  • 市場の利下げ織り込み以上にハト派的な発言が出てくれば踏み込んだ印象を残しそうだ

国債買い入れオペ

  • 対象は残存1年超3年以下と3年超5年以下、5年超10年以下
  • 買い入れ額はそれぞれ4000億円と3600億円、4500億円で前回から据え置き
  • 応札倍率は5年超10年以下が1.88倍と同ゾーンとして5月以来の低水準。1年超3年以下、3年超5年以下はともに前回オペから上昇
  • BofAの大崎氏
    • 5年超10年以下が強い結果だった。先物ゾーンと比べたカーブ上の割安感と金利先安観の根強さが背景だろう
  • 備考:過去の国債買い切りオペの結果一覧

背景

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.300%-0.330%-0.240%0.100%0.200%0.220%
前日比+1.0bp+1.0bp+0.5bp+1.5bp+1.0bp+0.5bp
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