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23日のパウエルFRB議長講演、トレーダーの失望招く可能性

  • 市場は年内少なくとも50bp、高い確率で75bp利下げ織り込む
  • ハト派的講演への期待あるがバランスの取れた内容に-ジョーンズ氏

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がワイオミング州ジャクソンホールの年次シンポジウムで23日行う基調講演に、金利トレーダーは神経を集中させている。だが、講演のトーンはトレーダーの期待とは大いに異なるものとなる可能性がある。

  金利先物市場は、米金融当局が年末までに主要政策金利を少なくとも50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)、高い確率で75bp引き下げる可能性を織り込んでいる。カンザスシティー連銀主催の同シンポジウムで金利政策について詳細な方針が示されると投資家は予想していないが、パウエル議長は講演で一段の緩和の用意を示唆すると見込まれている。

Fed Chairman Jerome Powell Holds News Conference Following FOMC Rate Decision

パウエル議長

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  ただ、議長講演のトーンは失望を招くかもしれない。利下げ期待に大きく傾斜した市場に直面するのは、パウエル議長にとってこれが今年初めてではない。そして、米国内のデータは必ずしも追加利下げを正当化するものでない点も同じだ。

  米労働市場の約50年ぶりの需給逼迫(ひっぱく)が崩れる兆候はほとんどなく、個人消費は引き続き成長を支え、インフレ動向にも改善の兆しさえある。

  パウエル議長は、世界的なリスクから米経済を守るために金融当局として行動する方針を示してきた。しかし、それが0.5ポイントを上回る規模の利下げを意味するとする当局者は皆無だ。

Futures are pricing at least a half point of further cuts this year

  チャールズ・シュワブのチーフ債券ストラテジスト、キャシー・ジョーンズ氏は「非常にハト派的な講演を期待する声もある様子だが、もっとバランスの取れた内容になるのではないかと考える」と指摘。向こう半年間ないし1年間にあと75bpまたは100bpの追加利下げを行うことに「大きなコンセンサス」が金融当局内にあるとは想定していないと語った。

原題:Rates Traders Ripe for Disappointment, Live From Jackson Hole(抜粋)

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