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8月20日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル指数反落、円など逃避通貨が高い

  20日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが主要10通貨の大半に対して下落。株式相場の下落や米国債利回りの低下を背景に、逃避先資産が買われた。市場は今週開かれる米ワイオミング州ジャクソンホールでの年次シンポジウムとフランスでの主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)に注目している。

  • ニューヨーク時間午後4時44分現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.3%安。トランプ米大統領が給与税減税を検討しており、ホワイトハウスでは新しい議論ではないと発言すると、ドルは下げ渋った。円とスイス・フランが上昇率上位。スウェーデン・クローナとノルウェー・クローネは下落
    • 備考:中銀当局者らはジャクソンホールで23日に会合する。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)が同日の講演で市場のハト派的な期待に応えるかどうかが注目されている
      • ジェフリーズのストラテジスト、ブラッド・ベクテル氏は顧客向けリポートで、パウエル議長が「市場の期待に沿うほどハト派的になることはほぼあり得ない」と指摘
  • 市場では今後12カ月間における104ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)利下げが織り込まれている。21日には7月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が公表され、利下げを決定した同会合での政策当局者のセンチメントが詳述される見通し
  • ドルは対ユーロで0.2%安の1ユーロ=1.1098ドル。対円では0.4%安の1ドル=106円23銭
  • イタリアのコンテ首相が辞意を表明した後、ユーロは一時1.1107ドルに上昇する場面もあった。サルビーニ副首相が首相に就く可能性が開かれる

欧州時間の取引

  ポンドが下落。ジョンソン英首相は欧州連合(EU)との離脱協定案におけるアイルランド国境を巡る「バックストップ」条項の代替案を示した。

原題:Dollar Drops From 2019 High as Havens Shine: Inside G-10(抜粋)
Sterling Pressure Resumes, Yen Leads Haven Advance: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株下落、国債は上昇-米中の出方に注目

  20日の米株式相場は下落し、米国債は上昇した。米中通商協議を巡る最新の報道を見極めようと慎重姿勢が強まったほか、金融政策に関する手掛かり待ちの雰囲気も広がった。

  • 米国株は下落、米国務長官の発言で慎重姿勢
  • 米国債は上昇、10年債利回り1.56%
  • NY原油は小幅高、米国務長官の発言で大きく変動
  • NY金は上昇、モビアス氏が金買いを強く推奨

  S&P500種株価指数は4営業日ぶりに値下がり。ポンペオ米国務長官はこの日、リスクをもたらす中国企業は華為技術(ファーウェイ)だけではないと発言。その上で、米中双方は向こう1週間から10日間に少なくとも電話で協議を継続するとも述べた。その後トランプ米大統領は、中国と取引する用意はできていないとしたほか、米金融当局による「大幅な」利下げが必要だとも述べた。米10年債利回りは大きく低下した。

  S&P500種株価指数は前日比0.8%安の2900.51。ダウ工業株30種平均は173.35ドル(0.7%)下げて25962.44ドル。ナスダック総合指数は0.7%下落。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りが5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.56%。

  つい前日には、米中通商協議進展への期待から米国株は上げていたが、この日は投資家の慎重姿勢が強まった。クドロー国家経済会議(NEC)委員長は今週、企業トップらと会談する。リセッション(景気後退)入りのリスクの高まりや中国との貿易摩擦、市場の混乱を巡り懸念が広がっている。

  モルガン・スタンレー・ウェルス・マネジメントの株式モデルポートフォリオ責任者、ダン・スケリー氏は「不安定な環境だ」とし、「8月は流動性が非常に乏しいことから、上値は限定的というのが私の見解だ。一方で、どこかの時点でより顕著な売りが出るリスクを高めている」と述べた。

  ニューヨーク原油先物相場は小幅高。ポンペオ長官の発言を受けて米中通商協議を巡る不透明感が強まり、日中は変動の大きい相場展開となったが、最終的にプラス圏で引けた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物9月限は13セント(0.2%)高の1バレル=56.34ドル。一時1.7%安となる場面もあった。9月限はこの日が取引最終日。より取引量の多い10月限は1セント安の56.13ドル。ロンドンICEの北海ブレント10月限は29セント高い60.03ドル。

  ニューヨーク金先物相場は3日ぶりに上昇。ベテラン投資家マーク・モビアス氏が金買いを強く推奨したことが材料視された。またロシアやアルゼンチンなどが7月に金準備を積み増したことが、国際通貨基金(IMF)のデータで示されたことも手掛かり。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.3%高の1オンス=1515.70ドルで終了。
原題:Stocks Decline With Dollar as Treasuries Advance: Markets Wrap(抜粋)
Oil Rises to One-Week High as Traders Brace for Storage Drawdown
PRECIOUS: Gold Up as Mobius Says Buy, Central Banks Add Reserves

◎欧州債:イタリア債上昇、コンテ首相が辞意-ドイツ債上げ幅縮小

  20日の欧州債市場でイタリア債を中心にユーロ圏国債が上昇。イタリアのコンテ首相が辞意を表明し、新連立政権もしくは総選挙の可能性が開かれたほか、同国予算を巡って秋にEUと対立する可能性が低下したとの見方が買いを誘った。

  • イタリア債は中期債中心に上昇。10年債利回りは一時13ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて1.31%と、2016年10月以来の低水準となった
  • ドイツ債は上げ幅を縮小した
  • 英国債のイールドカーブはブルフラット化。北アイルランドの国境問題を巡り英国とEUの間で行き詰まりが続いている
  • ドイツ10年債利回りは4bp低下してマイナス0.69%、フランス10年債利回りは4bp下げてマイナス0.41%。イタリア10年債利回りは11bp下げて1.33%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Italian Bonds Rise on Conte Plan to Resign: End-of-Day Curves(抜粋)

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