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EUは再交渉要求に冷ややか、ジョンソン英首相の書簡は突破口ならず

  • 欧州委、英政府の離脱問題に向き合う努力を歓迎も「具体性が欠如」
  • ジョンソン英首相は離脱協定案の「バックストップ条項」撤回を要求

離脱協定案の再交渉を目指す英国のジョンソン首相に対し、欧州連合(EU)は冷や水を浴びせた。同首相が修正を求めるアイルランド国境を巡る「バックストップ」条項は、協定案の不可欠な部分だと主張した。

U.K. PM Boris Johnson Speaks At National Policing Board Meeting

ジョンソン英首相

  ジョンソン首相が「決死の覚悟」の離脱を宣言している期限までわずか2カ月余りとなった現在、双方は完全に手詰まり状態となっている。EUはただ、バックストップ条項についてのジョンソン首相の考えを全面否定したわけではなく、同首相がより具体的な案を打ち出せば交渉を始める余地が生じる可能性も示唆する。EUはこれまで、バックストップは再交渉の対象にはならないとの姿勢で一貫している。

  欧州委員会のベルトー報道官はブリュッセルで記者団に対し、EU離脱問題に向き合う英政府の努力に歓迎の意を示しつつ、ジョンソン首相がEU首脳に宛てた書簡にはバックストップの取り決めについて、「厳格な審査を伴う国境を回避するための、合法的に運用可能な解決策が提案されていない。どのような代替策となるのか記されておらず、移行期間中にそのような代替策が間に合うのか保証はないことを実際に認めている」と指摘した。

  トゥスクEU大統領(常任議長)もジョンソン首相の書簡を踏まえて交渉の扉を閉ざしはしなかったが、バックストップの代替策を具体的に打ち出すよう同首相に要求。トゥスク氏はツイッターで、バックストックを拒否しながらも代替策を提示しない政治家は「本人が認めなくても、実際は国境復活を支持している」と語った。

原題:EU Rebuffs Johnson Bid to Reopen Brexit Deal as Deadlock Remains(抜粋)

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