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ドル106円半ばへ弱含み、米金利伸び悩みで-9月利下げ観測や米中懸念

更新日時

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=106円台半ばへ弱含んだ。米国の華為技術(ファーウェイ)制裁猶予の延長などを受けたリスクセンチメントの改善はドルを買い支える要因となったものの、9月の米利下げ観測や米中懸念も根強く残り、相場は米金利の伸び悩みを背景に徐々に水準を切り下げた。

  • ドル・円は午後4時9分現在、前日比0.2%安の106円44銭。仲値公示に向けて106円69銭まで上昇したが、午後の取引後半にかけては106円42銭まで軟化
  • 豪ドル・ドルは0.3%高の1豪ドル=0.6781ドル。0.6755ドルまで売りが先行。オーストラリア準備銀行(中央銀行)の議事要旨公表後からは水準を徐々に上げ一時0.6795ドルを付けた
107円届かず失速

市場関係者の見方

あおぞら銀行の諸我晃総合資金部部長

  • 時間外で米2年金利などが少し下がっており、ドル・円は上に行ききれなかったということで売りが出ている
  • 豪ドル買いなどのドル売りフローが円買いにつながった面もあるのではないか。英大使館職員が中国で拘束されたとの報道によるリスクオフもあるかもしれない
  • 昨日はリスクオンの展開となり、米金利も上昇し、ドル・円も上がったが、米中協議の先行きは見えておらず、目先は短期勢の利食いも含め106円前半まで落ちる可能性

外為どっとコム総研の神田卓也調査部長

  • 市場環境もドイツや中国の政策対応期待で落ち着きを取り戻してきているが、週末にパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が9月利下げを示唆すると考えると107円の節目を上抜けてドル・円が上昇する勢いはつかない

ソニーフィナンシャルホールディングスの石川久美子為替アナリスト

  • ファーウェイ制裁猶予延長などあったが、本当に米中が歩み寄れるのかは全くわからないので、手放しでリスクオンという感じにもならず、ドル・円の上値が重くなるのも仕方ない

背景

  • トランプ政権はファーウェイに対する制裁措置の一部猶予の期間をさらに90日間延長。一方で、米商務省は「エンティティーリスト」にファーウェイの関連会社46社を追加
  • 米2年債利回りはアジア時間の取引で2ベーシスポイント(bp)低下の1.52%。19日は財政出動観測による独金利上昇やボストン連銀総裁の追加利下げけん制発言で一時1.55%まで上昇
  • 豪中銀は6日の政策決定会合の議事要旨で、金融緩和が景気浮揚につながるとの兆候が蓄積すれば、追加利下げを検討すると説明-従来姿勢と変わらず
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