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株価最高値は可能、逆イールドへの過度な懸念は不要-JPモルガン

  • 逆イールド後12カ月間の株式リターンは平均10%
  • 景気後退よりも神経質な市場など他の要素を反映している可能性

米銀JPモルガン・チェースは長短金利の逆転について、それほど憂慮すべきではないと指摘した上で、株価はまだ最高値を更新する可能性があるとの見方を示した。

  指標債である米2年債と10年債のイールドカーブが一時、2007年以来で初めて逆転したことを手掛かりに景気後退懸念が強まり、先週の株価は世界的に下落した。ミスラフ・マテイカ氏が率いるJPモルガンのストラテジストは、この調整は短期間で終了する可能性が高く、早ければ9月上旬に米国の株価は回復すると予想する。主要な中央銀行の景気刺激策が景気減速懸念を打ち消すとの見方が背景だ。

JPMorgan says past yield inversions preceded top in stocks by about 11 months

  JPモルガンによると、過去の逆イールドは平均で景気後退の1年5カ月前に発生しており、株価の高値とのギャップは約11カ月間ある。投資家が株式から一段の利益を得る時間はまだ残されていると、JPモルガンは予測する。イールドカーブのフラット化から12カ月間の株式のリターンは平均で約10%に上るという。

  マテイカ氏らストラテジストは「8月の調整後に株価は来年上半期にかけ最高値を更新すると引き続きみている」とリポートで指摘。「しかし、以前から予想しているように、現在の動向から判断すると、2020年夏に現在の上昇局面はピークをつける可能性が高まった」と述べた。

  その一方で同ストラテジストらは、「逆イールドは米国がリセッション(景気後退)に陥る確実なサインというよりも、極めて神経質な現在の市場や中央銀行の手段拡大、ゆがんだ債券保有、利回りを追求する世界的な動きをより強く示唆している可能性がある」と分析した。

原題:JPMorgan Says Stocks Can Reach New Highs Despite Yield Inversion(抜粋)

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