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Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

パウエルFRB議長の発言に市場は注目

  • 米国債市場での逆イールド現象発生後で初の議長発言
  • 保険的利下げから本格的緩和への進路変更の手掛かり焦点に
The Grand Teton mountain range is seen from the Jackson Lake Lodge during the Jackson Hole economic symposium, sponsored by the Federal Reserve Bank of Kansas City, in Moran, Wyoming, U.S., on Friday, Aug. 25, 2017. The world's two most powerful central bankers on Friday delivered back-to-back warnings against dismantling tough post-crisis financial rules that the Trump administration blames for stifling U.S. growth.
Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

今週は米ワイオミング州ジャクソンホールで開かれるカンザスシティー連銀主催のシンポジウムでのパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言に市場関係者の注目が集まりそうだ。米債券市場でリセッション(景気後退)接近の警鐘が鳴ってから初めての議長発言となる。

  「金融政策の課題」と題された今年の同シンポジウムでの議長発言は、米金融当局の次の行動を知る手掛かりとして注視される。市場は9月に0.25ポイントの利下げ実施を完全に織り込んでいるが、当局が量的緩和(QE)に再度踏み切るのに何が必要か明確ではない。

Federal Reserve Jackson Hole Economic Symposium

昨年8月、ジャクソンホールを訪れたパウエル議長

Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

  米経済指標は依然、景気の勢いを示しており、インフレは上向き、小売売上高は7月に増加した。ただ、長引く米中貿易戦争を巡る不確実性と他国の景気減速の兆候は前途多難を示唆している。米国の10年債利回りは2007年以降で初めて2年債利回りを下回り、一時的に逆イールド現象が発生した。

U.S. yield curve inversion on flight to safety often marks ends of expansions

  ブルームバーグ・エコノミクスのエレーナ・シュルヤティエバ、イライザ・ウィンガー両氏は、パウエル議長の「スピーチは、政策当局が『保険的』利下げの進路を見直し、本格的な緩和サイクルにすることを検討しているかどうかについて知る手掛かりとして精査されるだろう」と予想。「経済見通しへのリスクの高まりを踏まえると、本格的なQEなどの異例の措置を発動させ得る条件について説明されれば極めて重要になるだろう」と付け加えた。

  今週21日には金融危機後初の利下げを決めた7月の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨も公表される。パウエル議長は大幅な緩和サイクルのスタートではなく「サイクル半ばでの調整」だと表現したが、これはトランプ大統領を満足させるものではない。大統領は当局の利下げが「後手に回っており」、当局は「何も分かっていない」と批判している。

原題:The World Is Waiting for Powell’s Signals: Global Economy Week(抜粋)

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