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「香港と世界の連帯」集会が豪州や日本で-海外在住者に対立拡散

更新日時
  • 中国外交官「愛国的行動」を支持、国家主義あおっているとの批判も
  • 民主化活動家と本土出身者の間の緊張抑えるのが困難になる可能性も

メルボルンに住む大学生のエドウィン・クオンさんは、故郷の香港で11週間前からほぼ休みなく続いている抗議行動で生活が変わったと話す。

  最近はキャンパスで政治的な議論に加わるのを避けている。中国本土出身の北京語を話す学生たちの標的にされるのを心配しているためだ。

  クオンさんが大学での先週の集会に参加した後、別のキャンパスに集まった香港の民主化を求める学生たちの写真が会員制交流サイト(SNS)「微信(ウィーチャット)」に投稿された。「有毒」な分離主義者だとのレッテルを貼る中国政府を支持する学生らによるグループ投稿だった。

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警官に向けてレーザーライトを点滅させるデモ参加者(8月14日)

 

  クオンさんも集会の最中に付きまとわれ、写真を撮られたという。香港での対立と緊張が、世界に散らばる中国人たちの間に溝を生んでいる現実を浮き彫りにしている。

  16日夕には、オーストラリアの4都市で民主化を求める抗議活動が計画されており、米国と欧州、カナダ、日本を含めた各地での週末の「香港と世界の連帯」運動が始まる。一方、シドニーでは親中派の集会も予定されている。

  これまでのところ香港でのような暴力的な衝突は起きていないが、豪州やニュージーランド、カナダの大学で強まる対立は、中国政府が国外に住む中国人の間で国家主義的なセンチメントをあおっているのではないかとの批判も呼んでいる。

  オーストラリア、ブリスベンのクイーンズランド大学キャンパスでは民主化支持派と親中派がにらみ合い、言葉や拳でやり合う一幕があった。在ブリスベン中国総領事が「中国人学生による自発的な愛国的行動」に支持を表明したのに対し、ペイン豪外相は「外交官は混乱をあおり暴力的な行動を引き起こしかねない発言を慎むべきだ」と苦言を呈した。

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香港の抗議行動を支持する学生ら(豪ブリスベンのクイーンズランド大学、8月9日)

 

  シドニーのシンクタンク、ローウィー研究所のディレクター、ベン・ブランド氏は「学生を含む多くの本土出身者が香港で起こっていることに腹を立てている」とし、「香港の状況が悪化し続ければ、海外の大学や政府が、民主化活動家と本土出身者の間の緊張を抑えるのがどんどん難しくなるだろう」と語った。

Canada Hong Kong Supporters Protest

香港の抗議活動を支援する集会(カナダのバンクーバーで、8月3日)

写真家:Darryl Dyck / The Canadian Press via AP Photo
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人文字で「Free Hong Kong」を訴えた(台北、8月11日)

 

原題:Hong Kong Protests Go Global, Roiling China’s Fractured Diaspora(抜粋)
Hong Kong Protests Go Global, Roiling China’s Fractured Diaspora

(最終から2段目を追加します.)
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