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Photographer: Kiyoshi Ota/

ユニゾ、ソフトバンクG系投資会社のTOBに賛同-HISに対抗

更新日時
  • 最大で100%買い付け、期間は19日から10月1日まで
  • HISは7月に1株3100円でのTOB表明、最大45%保有目指す
The Toranomon Hills, developed by Mori Building Co., front left, stands while the MacArthur Road, part of the Loop Line No. 2 road connecting the Shimbashi and Toranomon districts, center, is seen in this aerial photograph taken in Tokyo, Japan, on Wednesday, June 24, 2015.
Photographer: Kiyoshi Ota/

敵対的な株式公開買い付け(TOB)を受けている不動産会社のユニゾホールディングスは16日、ソフトバンクグループ傘下の投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループが1株4000円で行うTOBに賛同すると表明した。両社は、先にTOBを仕掛けた旅行大手エイチ・アイ・エスに対抗する。

  発表資料によると、フォートレスは最大でユニゾHD株を100%買い付ける。買い付け予定数の下限は66.67%、期間は19日から10月1日までを予定している。世界経済の不確実性が高まっている上、不動産・ホテル業界の競争環境も激化しており、中期経営計画の実現や短期的な業績悪化リスクへの耐性を高めるには完全子会社化、非上場化による迅速な意思決定が必要と判断したという。

  16日のユニゾHD株は前日比16%高の4165円と急騰し16年6月以来、およそ3年ぶりの高値を付けた。HIS株も5.8%高と4営業日ぶりに上昇。日本経済新聞電子版は同日朝、ユニゾHDが友好的な第三者であるホワイトナイト(白馬の騎士)としてフォートレスの協力を得て、HISのTOB不成立を狙うと報じていた。

ユニゾHD株はおよそ3年ぶり高値を付けた

  HISは今年7月にユニゾHDへのTOB実施を表明。ホテル経営のノウハウや首都圏不動産事業の経験を評価し、ユニゾHD株の4.79%を保有していたが、資本・協業関係の強化を狙い、TOBに踏み切った。買い付け期限は8月23日までで、保有比率を最大45%まで引き上げるとしていた。

  ユニゾHDは、何ら連絡がなく一方的かつ突然に行われたものと反発。今月6日にはシナジー創出が期待できないほか、企業価値毀損の恐れや買い付け価格が不十分とし、HISによるTOBに対し反対の意見表明を行っていた。

  一方、14日に関東財務局に提出した変更報告書によると、米投資会社のエリオット・インターナショナルはユニゾHD株の保有割合を8.79%から9.9%に増やした。保有目的は投資で、状況に応じ建設的な対話や助言、重要提案を行う可能性があるとしている。

  ユニゾHDは、今回のフォートレスによるTOB成立を条件に、上期末に40円、期末に45円としていた2020年3月期の配当予想をそれぞれ無配に修正した。

  フォートレスはソフトバンクGが17年に33億ドル(約3700億円)で買収し、傘下に収めた。09年以降、東京ディズニーリゾートにあるシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルなどに約6000億円を投資した。

  フォートレス日本法人の山下明男代表は2月のブルームバーグのインタビューで、外国人旅行者の増加で宿泊施設の需要拡大が見込まれる中、今後4年間で日本のホテルなど不動産に3000億-4000億円を投資する計画を明らかにしていた

(配当予想の修正や株価情報を追記します.)
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