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8月15日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルが主要通貨の多くに対し上昇-米利回りに注目

  15日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが主要10通貨の多くに対して上昇した。この日は米国債利回りが急低下。市場の不安定な状況が続いた。

  • ドルは逃避先通貨とユーロに対して値上がり。オーストラリア・ドルやポンドは上昇した。市場では引き続き米国債に注目が集まっている。米10年債利回りは一時1.5%を割り込み、2016年以来の低水準を付けた。米30年債利回りは初めて2%を下回った
    • ゴールドマン・サックスのストラテジスト、カレン・ライチゴット・フィッシュマン氏は、中期的にドルは軟調な展開になると予想しつつ、「逃避先通貨としてのドルの地位が、その予想に対する最大の壁になるかもしれない」と指摘。今後のドルの経路は相対的な成長・政策見通しに左右されるとし、そうした見通しは今後1-2カ月でよりはっきりするだろうと付け加えた
  • ユーロは幅広い通貨に対して下落。対ドルでは一時、2日以来の安値。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)によれば、欧州中央銀行(ECB)の政策委員会メンバー、レーン・フィンランド中銀総裁は、9月の次回政策委員会会合で「インパクトがあり、重要な意味を持つ」景気刺激策を打ち出す必要があると述べた
  • ニューヨーク時間午後4時51分現在、ブルームバーグのドル指数はほぼ変わらず
  • ユーロは対ドルで0.2%安の1ユーロ=1.1114ドル
  • ドルは対円で0.1%高の1ドル=106円05銭。東京市場では0.8%高の106円78銭を付ける場面もあった
  • オーストラリア・ドルは主要10通貨中で上昇率トップ。同国の雇用者数が大幅な伸びを示したことが背景にある。ポンドも高い。英小売売上高が市場予想を上回ったことが手掛かり
  • 朝方発表された米経済指標では、小売売上高およびニューヨーク連銀とフィラデルフィア連銀の製造業景況指数がいずれも市場予想を上回り、米国のリセッションに対する懸念が和らいだ。ドル指数はこれら指数の発表前は大きく下げていたが、発表を受けて下げを縮めた
  • 米中貿易を巡ってはこの日も当局者の発言が聞かれたが、為替市場ではあまり材料視されなかった

欧州時間の取引

  欧州時間にはポンドが上昇。英小売売上高が市場予想を上回ったほか、合意なき欧州連合(EU)離脱阻止に向けた新たな動きが報じられたことが背景にある。
原題:Dollar Rises Amid Lower Treasury Yields: Inside G-10(抜粋)
Pound Buoyed by Data, Krone Slips on Norges Bank: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が反発、10年債利回りは一時1.5%割れ

  15日の米株式市場では、S&P500種株価指数とダウ工業株30種平均がもみ合いの末に反発。世界経済がリセッション(景気後退)に陥るとの懸念から、米国債利回りは数年ぶりの低水準に達し、10年債は3年ぶりに1.5%を下回る場面があったほか、30年債は史上初の2%割れとなった。

  • 米国株はS&P500種とダウ平均が反発、ナスダック総合は小安い
  • 米国債は大幅続伸、10年債利回りが一時1.5%割れ
  • NY原油は続落、貿易戦争受けた需要冷え込みを懸念
  • NY金先物は続伸、1オンス=1531.20ドルで終了

  S&P500種はこの日も日中高値と安値の差が1%余りと変動が大きかった。ウォルマートの好決算と予想を上回る小売売上高が強気な見方につながった。一方、「コーチ」ブランドを展開するタペストリーは売上高低迷を受けて急落。ゼネラル・エレクトリックは財務諸表に問題があるとの指摘が響いて大幅安。シスコシステムズは暗い売上高予想を示したことで売りが膨らんだ。

  S&P500種株価指数は前日比0.3%高の2847.60。ダウ工業株30種平均は99.97ドル(0.4%)高の25579.39ドル。一方、ナスダック総合指数は0.1%低下。ニューヨーク時間午後4時58分現在、米10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.53%。

  米中貿易摩擦はこの日も金融市場に大きな影響を及ぼした。中国が米国の追加関税を目前に報復行動を示唆した後、株安が加速した。トランプ米大統領は、中国とのいかなる通商合意も「われわれの条件」に基づくものでなければならないと述べた。

  トリムタブズ・アセット・マネジメントの運用担当者、ジャネット・ジョンストン氏は「貿易戦争に関し、多くの複雑なシグナルが発せられている。米国と中国の両方から見解が出ており、それが強硬な場合も、語調がさほど強くないこともある。なかなか整理しづらい」と話した。

  ニューヨーク原油先物相場は1週間ぶりの安値。米原油在庫の増加に加え、中国が米国の追加関税導入を目前に報復行動を示唆し、貿易戦争で需要が冷え込むとの懸念が広がった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物9月限は76セント(1.4%)安の1バレル=54.47ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント10月限は1.25ドル安の58.23ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続伸。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.2%高の1オンス=1531.20ドルで取引を終えた。金スポット価格も続伸。ニューヨーク時間午後2時7分現在、0.5%高の1523.52ドルとなっている。
原題:Stocks Rise, Treasuries Surge in Volatile Day: Markets Wrap
Oil Falls to Lowest in a Week as Trade War Ratchets Up (Correct)
SPDR Gold Fund Assets Surge as ETFs Help Propel Metal’s Rally

◎欧州債:イタリア債上昇、ECBのレーン氏が刺激策の必要性示す

  15日の欧州債市場でイタリア債が上昇。レーン・フィンランド中銀総裁がECBは9月の次回政策委員会会合で「インパクトがあり、重要な意味を持つ」景気刺激策を打ち出す必要があると述べたことが手掛かりとなった。

  • イタリア債のイールドカーブはブルフラット化。10年債利回りは一時17ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて1.34%。ドイツ債との利回り差は11bp縮小して204bpだった
  • ドイツ債のイールドカーブもブルフラット化。準中核国債のパフォーマンスは中核国債を上回った。国債利回りは総じて過去最低を更新した
  • ドイツ10年債利回りは6bp下げてマイナス0.71%、フランス10年債利回りは7bp下げてマイナス0.44%。イタリア10年債利回りは17bp下げて1.33%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:ECB’s Rehn Sets Rocket Under Euro-Area Bonds; End-of-Day Curves(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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