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日本株は反落、逆イールドで世界景気警戒-輸出や素材など全業種安い

更新日時
  • 米10年債利回りが2年債利回りを下回る、逆イールドショックが波及
  • 株価指数は米国ほど下げず、バリュエーションは魅力的との声
Visitors look at screens displaying stock indices at the Tokyo Stock Exchange (TSE), operated by Japan Exchange Group Inc. (JPX), in Tokyo, Japan, on Tuesday, July 24, 2018.

15日の東京株式相場は反落。米国債市場で逆イールド現象が起きたことで世界景気の先行き警戒感が強まり、精密機器など輸出関連、ガラス・土石など素材、石油・石炭製品など原油関連中心に東証33業種は全て安い。

  • TOPIXの終値は前日比15.65ポイント(1.0%)安の1483.85
  • 日経平均株価は同249円48銭(1.2%)安の2万0405円65銭

〈きょうのポイント〉

  • 14日の米10年債利回りは一時1.57%と2016年9月以来の低水準、2年債利回りを下回る-07年以来
    • 英国でも長短金利が逆転
    • 米30年債利回りはアジア時間15日に初めて2%割り込む
  • ドイツの4-6月期国内総生産(GDP)は前期比0.1%減、輸出減少響く
  • 14日の米ダウ工業株30種平均は800ドル安
  • きょうのドル・円相場は1ドル=105円90銭近辺、前日の日本株終値時点は106円45銭
First Trading Day In Japan Following Golden Week Break

東証内

  ピクテ投信投資顧問の松元浩常務は「米国ではこれまで製造業はリセッション(景気後退)だが、個人消費やサービスは大丈夫だという楽観的な見方があった」とした上で、「対中追加関税第4弾の一部を先送りしたことで、トランプ米大統領は関税による小売りへの影響を認めた。米国全体にリセッションをもたらしかねないと急に市場が意識してきた」と述べた。

  14日の米S&P500種株価指数が2.9%下落して6月5日以来の安値を付けたことを受け、リスク資産を回避する流れが強まった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の古川真チーフ・ポートフォリオストラテジストは、逆イールドによって瞬間的なポジション解消売りが出やすいとし、こうした現象は米国株が大幅下落した3月22日以来だと分析する。

逆イールドで瞬間的ショックの記事はこちらをご覧ください

  日経平均は一時470円(2.3%)安まで売られた後、次第に下げ幅を縮小し6日の安値は下回らなかった。CLSA証券の釜井毅生エグゼキューション・サービス統括本部長は「グローバル経済は依然として最大のリスクであるが、長期投資家の観点からはバリュエーションが魅力的。東証1部企業の半分以上がPBR1倍割れだ」と述べた。

寄せては戻す日本株、下がると膨らむ商いの記事はこちらをご覧ください

  今晩からあすにかけて米国ではニューヨーク連銀製造業景況指数や小売売上高、住宅関連指標が発表される。野村証券投資情報部の若生寿一エクイティ・マーケット・ストラテジストは「世界的なカネ余りで米10年債利回りは下がり過ぎている面もある」とし、「まずは長期金利が下がった効果が米景気指標に表れてくるか、財政政策が出てくるのかがマーケットが落ち着くための条件」だとみていた。

反落
  • 東証33業種では石油・石炭製品や精密機器、小売、ガラス・土石製品、保険、鉄鋼、電機が下落率上位
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