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テンプルトン新興国債券ファンド、08年以来の打撃-アルゼンチン響く

  • 1営業日の落ち込みとしては08年10月以来の大きさとなった
  • 6月末時点で運用資産の12%をアルゼンチン資産に配分

アルゼンチン資産の劇的な価値下落が、一部の米大手資産運用会社に大きな打撃を与えている。

  11日に実施された大統領選挙の予備選で、現職のマウリシオ・マクリ氏が大敗したことを受け、12日にはアルゼンチンへのエクスポージャーの大きいファンドが急激に値下がりした。

  ブルームバーグの集計データによれば、運用資産額10億ドル(約1065億円)以上の新興国市場ファンドのうち、「テンプルトン新興国債券ファンド」の値下がり率が3.5%と最も顕著で、1営業日の落ち込みとしては、世界的な金融危機が深刻化した2008年10月以来の大きさとなった。

Templeton EM bond fund among losers amid Argentine selloff
Argentines Vote In Primary Elections Seen As Referendum On President Macri

アルベルト・フェルナンデス氏

写真家:サラ・パブスト/ブルームバーグ

  ファンドを運用するフランクリン・テンプルトンの広報担当者は、コメントを控えている。ブルームバーグのデータによると、新興国債券ファンドは6月30日時点で運用資産の12%をアルゼンチン資産(財務省証券や指標金利に連動する債券を含む)に配分していた。

  ブルームバーグ・バークレイズ新興国指数に反映されるアルゼンチンのソブリン債および社債の価値は、12日に168億ドル相当失われた。大統領選の予備選で勝利したアルベルト・フェルナンデス元首相が本選で当選した場合、クリスティナ・フェルナンデス・デ・キルチネル前大統領の下で当たり前のように行われていた為替管理のようなポピュリスト政策が、再び導入されるとの不安が投資家の間に広がった。

  ティー・ロウ・プライス・グループのマネーマネジャー、マイク・コネリアス氏は資産価値の下落について、「アルゼンチンのけんか腰ともいえる債権者の扱いに痛みを伴う長期的な影響が出ることをうかがわせる」と指摘した。

原題:Templeton Fund Suffers Worst Day Since ’08 on Argentina Sell-Off(抜粋)

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