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米国、中国への10%関税で一部品目の発動延期-年末商戦に配慮か

更新日時
  • 玩具や携帯電話など、関税発動を12月15日まで延期
  • 米中両国は13日に電話で協議-2週間以内に再度協議へ
トランプ大統領

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Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg
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Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

トランプ米政権は13日、中国からの輸入品に賦課する予定の10%の追加関税について、一部品目に関して発動を12月15日まで延期すると発表した。延期の対象には、玩具やノート型パソコンなどホリデーシーズンのショッピングでの人気商品が数多く含まれており、対中貿易戦争による経済的影響への懸念と経済界からの圧力に屈した形だ。

  米政権は携帯電話や玩具といった日用品への関税発動に猶予期間を設定。米国側のこうした譲歩は、新学期を控えた学用品の購入やクリスマスのショッピングといった9月から年末にかけての重要な時期に、混乱や価格上昇が起きないよう配慮したとみられる。

President Trump Speaks At Shell Pennsylvania Petrochemicals Complex

トランプ大統領

Photographer: Justin Merriman/Bloomberg

  米中両国はまた、トランプ大統領が今月初めに10%の関税発動方針を表明して以降で初めて協議を行った。トランプ大統領は最新の米中協議が「生産的」だったと述べるとともに、「中国は取引をしたいと強く望んでいる」と指摘。今回の延期は「クリスマス商戦に影響しないようにするため」に決まったと説明した。大統領はこれまで、関税が米消費者物価に影響を与えるとの見方を幾度も否定し、そのコストは中国側の負担になると主張している。

  米通商代表部(USTR)の13日の発表によると、10%の関税対象となる中国からの輸入品約3000億ドル(約32兆円)相当は2つに分類され、農産物や骨董(こっとう)品、一部衣料品、台所用品、履物は依然、9月1日の関税発動リストに残る。ブルームバーグ・ニュースが昨年の輸入統計を基に分析したところでは、これらの総額は1100億ドル強。一方、スマートフォンやノート型パソコン、おもちゃを含む約1600億ドル相当には、12月15日まで関税は発動されない。

  こうしたニュースに反応し、米国株は急伸。アップルは一時5.8%高、ベスト・バイは11%上げた。関税発動の延期により、ホリデーシーズンのエレクトロニクス製品の売り上げが伸びるとの楽観が広がった。またギャップやLブランズといった衣料小売りも高い。玩具メーカーのハズブロや、ディスカウントチェーンのダラー・ツリーも買われた。

Retailers jumped immediately after the tariff announcement

  ブルームバーグ・インテリジェンスの小売りアナリスト、プーナム・ゴヤル氏は関税発動の一部延期について、「小売業者が10%の関税なく仕入れできることになる。間違いなくホリデー商戦を救うことになる」と述べた。

  中国の劉鶴副首相はライトハイザーUSTR代表、ムニューシン米財務長官と13日に電話で協議した。中国商務省が同日遅くにウェブサイトで発表した。米中両国は2週間以内に再度、電話で協議する予定。

原題:Trump Bows to Economic Concerns in Move to Delay China Tariffs(抜粋)

(トランプ大統領やアナリストのコメントを追加して更新します.)
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