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債券下落、リスク回避巻き戻しで売り圧力-5年入札も重しとの見方

更新日時

債券相場は下落。米中貿易摩擦を巡る懸念の後退を背景としたリスク回避の巻き戻しに加え、あすの5年債入札を控えて調整の動きが入りやすいとの指摘も聞かれ、中長期債を中心に売り優勢の展開となった。

  • 新発10年債利回りは前日比1.5ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.225%
  • 新発2年債利回りは一時2bp高いマイナス0.27%、新発5年債利回りは2bp高いマイナス0.3%
  • 長期国債先物9月物の終値は17銭安の154円74銭。一時は154円72銭まで下落

市場関係者の見方

パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長

  • 米国による対中追加関税の一部延期で米株が支えられ、円債はきのう買われた分を吐き出す展開
  • あすの5年債入札もあり、先物や10年債には売りが入りやすい
  • ただ、米中貿易摩擦が根本的に解決したわけではなく、アルゼンチンの政情不安などまだ問題は山積しているため、押し目では買い需要が控えている

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト

  • 前日の米金利上昇を受けて、国内債券市場でも急速な金利低下で生じた高値警戒感を背景に一方的な買いは小休止というところ
  • 一方、米中懸念が完全になくなったわけではなく、投資家のリスク回避姿勢が強まりやすい環境はしばらく続くだろう
  • 金利がどんどん上がっていくという環境では全くない

背景

  • トランプ米政権、中国からの輸入品に賦課する10%の追加関税について、一部品目に関して発動を12月15日まで延期
  • 米10年物国債利回りは13日、1.70%に上昇。この日のアジア時間の取引では1.67%台で推移
  • 国内では15日に5年利付国債入札が予定されている

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.275%-0.305%-0.225%0.090%0.195%0.225%
前日比+1.5bp+1.5bp+1.5bp+2.0bp+1.5bp+2.0bp
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