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「ディストレスト」サイクルがやってくる-ヘッジファンドのLIM

  • 貿易戦争は一部のセクターに「大きな衝撃」を与えている-ロング氏
  • 中国でデフォルト増加、シンガポールや香港で成長鈍化

香港を拠点とするヘッジファンド、LIMアドバイザーズの最高投資責任者(CIO)、ジョージ・ロング氏は、アジア経済減速と米中貿易戦争激化の中で不良債権の波が市場にやってくる可能性があると言う。

  「ディストレストサイクルがやってくる」と、1995年にLIMを創業した同氏は述べた。「中国のデフォルト(債務不履行)率は今年、明らかに上昇した」と指摘した。LIMは運用資産10億ドル(約1050億円)余りでアジアで最も古いヘッジファンドの1つ。

  米中貿易戦争の影響は既に表われている。シンガポール政府は2019年の経済成長率見通しをほぼゼロに下方修正した。香港の4-6月(第2四半期)成長率は予想を大幅に下回った。オーストラリアやインドなど各国の中央銀行は利下げをしている。

  世界的に、低金利の中でディストレスト債投資家は買い取る不良債権の不足に直面している。しかし中国経済の減速に伴いデフォルトは増加。オンショア市場でのデフォルトは金額ベースで7月に4カ月ぶりの高水準に膨らんだ。

  ロング氏は、貿易戦争は一部のセクターに「大きな衝撃」を与えており、中国経済に影響しているとし、この結果さらにデフォルトが増える可能性があると指摘した。「多くの信用サイクルを経験してきたが、今回は貿易戦争と世界的な緊張という特別な要素がある」と述べた。

原題:Hedge Fund Warns of ‘Distressed Cycle’ as Trade War Deepens (1)(抜粋)

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