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英4-6月GDPは0.2%減、2012年以来初のマイナスに転落

  • 当初のEU離脱期限に備えて積み増した在庫を企業が圧縮
  • 基調的な景気は勢い失う、世界的な低成長やEU離脱巡る不透明感

英国の4-6月(第2四半期)国内総生産(GDP)は約6年ぶりに減少した。発足したばかりのジョンソン政権にとっては打撃だ。

  政府統計局(ONS)の発表によると、4-6月期GDPは前期比0.2%減。前四半期の0.5%増からマイナス成長に転落した。エコノミストは前期比変わらずと予想していた。GDP発表後に英ポンドは下落した。

  英産業連盟(CBI)のリードエコノミスト、アルペシュ・パレジャ氏は、「基調的なモメンタムは依然として鈍い。世界的な成長鈍化と欧州連合(EU)離脱の不透明感が重なり経済を圧迫している」と述べ、「この結果、企業のセンチメントは非常に悲観的だ」と指摘した。

Surprise drop in U.K. GDP as manufacturing shrinks

  多くの企業は当初3月29日に予定されていた英国の欧州連合(EU)離脱期限に備えて在庫を積み増していたが、当期に入るとその在庫を圧縮した。4-6月の在庫は44億ポンド(約5630億円)減少し、GDPへの寄与度はマイナス2.15ポイントだった。

  また当初予定されていたEU離脱期限前後の供給の混乱を避けるため、自動車工場が夏季点検に伴う閉鎖を4月に前倒ししたこともGDPに影響した。

  ジョンソン首相は経済がEU離脱を乗り越えられるよう財政出動を約束している。合意なき離脱となればイングランド銀行(英中銀)が利下げする可能性もある。投資家は現在、2020年1月の25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)利下げを織り込んでいる。

  個人消費は4-6月に前期比0.5%増と、市場予想を上回った。企業投資は0.5%減。前年同月比では1.6%減となった。政府支出は前期比0.7%増。医療関連支出が拡大した可能性がある。

  国内サービス部門は0.1%増にとどまり、GDPへの貢献度は低かった。鉱工業生産は1.4%のマイナス、建設は1.3%減少した。

  一方、純貿易はGDPにプラス3.5ポイント寄与し、在庫による落ち込みを補った。貿易赤字が大きく縮小した。

原題:U.K. Economy Unexpectedly Shrinks for First Time Since 2012 (1)(抜粋)
U.K. Economy Unexpectedly Shrinks for First Time Since 2012 (2)

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