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新生銀株が11%下落、大規模な売り出しは想定外-筆頭株主が売却

更新日時
  • 市場での売り出しは避けるとの観測が多かった-SMBC日興
  • 中期的にファンダメンタルズに影響は与えず株価は回復へとの見方も
relates to 新生銀株が11%下落、大規模な売り出しは想定外-筆頭株主が売却
Photographer: TOMOHIRO OHSUMI
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新生銀行の株価が一時、前日比11%安の1445円まで下落した。筆頭株主である米投資ファンドが保有株の大半を売却すると決めたことを受け、需給悪化が嫌気された。下落率は2016年2月以来となる3年半ぶりの大きさとなった。

  新生銀の8日の発表によると、社外取締役のJ・クリストファー・フラワーズ氏や同氏が代表を務める投資ファンドであるJCフラワーズなどが保有する普通株式の大半を国内外の市場で売り出す。発行済み株式総数の約17%に相当する4353万5000株のほか、需要動向に応じて208万2500株を上限にオーバーアロットメントとして売り出す予定。

  SMBC日興証券の佐藤雅彦アナリストは同日付のリポートで「JCフラワーズ保有株の動向は長年の論点であったが、規模が大きいことから需給影響も考慮して、これまで市場での売り出しは避けるとの観測が多かった印象」として「大規模市場売り出しは想定外でネガティブ」との見方を示した。

  一方、JPモルガン証券の西原里江アナリストは同日付リポートで、新生銀は利益成長、株価上昇局面にあることから、「中期的には需給要因はROE(株主資本利益率)などファンダメンタルズに影響を与えない」として、「残された自社株買いの機動的実施により株価は回復に向かうと考える」と述べた。

筆頭株主の市場売却は想定外

  JCフラワーズは、新生銀の前身である日本長期信用銀行が1998年に経営破たんし一時国有化された後、米投資会社の旧リップルウッド・ホールディングスなどとともに買収資金を拠出。08年1月には新生銀に対するTOB(株式公開買い付け)を成立させ、筆頭株主として同行株式を保有してきた。
  
  18年末にかけて日経平均が急落したあと、年初以降の新生銀株価は回復傾向にあり、西原氏はJCフラワーズがファンダメンタルズの上昇局面であれば株式売却の影響を抑えられると考え、イグジットに踏み切ったのではないかと述べた。

  新生銀の株式保有は、JCフラワーズのファンドが12.5%、預金保険機構が10.39%、整理回収機構が7.72%などとなっており、売却後は政府が筆頭株主となる。

(4段落目以降を追加します.)
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