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ソフトバンク社長、ヤフー決断「将来分かって頂ける」-アスクル問題

更新日時
  • アスクル新経営陣から「確認していない」と宮内氏、提携解消の動き
  • 4-6月営業利益3.7%増、スマホ契約数が増加-通期計画は維持
Masayoshi Son speaks in Tokyo on July 18.
Masayoshi Son speaks in Tokyo on July 18. Photographer: Akio Kon/Bloomberg
Masayoshi Son speaks in Tokyo on July 18.
Photographer: Akio Kon/Bloomberg

国内通信大手のソフトバンクの宮内謙社長は5日の決算会見で、株主総会での議決権行使で社長と独立社外取締役3人を解任したアスクル問題について、「アスクルを伸ばすために苦しい判断だったと思う」とし、ヤフーの決断は「将来的に分かって頂ける」と述べた。

  また、アスクルの吉岡晃新社長が2日の会見で、引き続きヤフーとの資本提携解消を求める姿勢を表明したことについて、宮内社長は新経営陣からは「確認していない」と発言。むしろ、ヤフーと連携してやっていく方がいいとの声が新経営陣から出ているとの認識を示した。

  連結子会社であるヤフーは、株式の45%を持つインターネット通販のアスクルとの間で対立が7月に表面化。2日のアスクル株主総会では、ヤフーなどによる反対で社長と独立社外取締役3人が解任されたが、支配株主と企業統治の在り方を巡る課題も浮き彫りにし、日本取引所グループのトップや経済同友会が懸念を表明する事態に発展した。

Key Speakers at SoftBank World Event Day 2

ソフトバンクの宮内社長

Bloomberg

  同日発表した4-6月期(第1四半期)の連結営業利益は2689億円と市場予想の平均(2692億円)と同水準だった。連結子会社化したヤフーを含めた数字で、ヤフーを単純合算した前年同期と比べ3.7%増えた。

  発表資料によると、国内通信を含むコンシューマ事業や法人事業、流通事業は増益だった半面、ヤフー事業が減益だった。国内通信はスマートフォン契約数が増加し、ブロードバンドで光回線サービスの契約数も増えた。据え置いた今期(2020年3月期)の営業利益計画8900億円に対する進捗(しんちょく)率は30%。

  宮内社長は、「スマホが非常に順調。『ウルトラギガモンスター』が若い人に受け、大変なけん引力になっている」と分析。競合他社の値下げ戦略に対しても「もともと耐性ができていた」とし、下期に向け「スマホを伸ばしていける。公約した数字は達成できる」と自信を示した。

第1四半期業績(前年同期比、※ヤフーとの合算値)
  • 売上高 1.16兆円(+5.8%)、市場予想1.15兆円
  • 営業利益2688.6億円(+3.7%)、市場予想2692億円
  • 純利益 1648億円(+2.1%)、市場予想1550.6億円

  国内通信業界では、競合する携帯電話大手が6月に新料金プランを導入したほか、楽天が10月に新規参入する予定で、市場では値下げ圧力が続くと警戒されている。ソフトバンクは法人事業や非通信領域の強化など収益の多角化を進めており、ポータル事業や電子商取引を手掛けるヤフーを傘下に取り込み、次世代交通のモビリティ、人工知能(AI)分野などでの業容拡大を目指している。

  昨年12月に国内最大となる新規株式公開(IPO)で上場したソフトバンクの株価は、公開価格の1500円を下回る状況が続いてきたが、5日時点で1458.5円と公開価格に近づいている。アナリスト14人の目標株価の平均は1598円。

今期業績計画
  • 売上高 4兆8000億円
  • 営業利益  8900億円
  • 純利益   4800億円
(決算会見の内容を追記します.)
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