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ドル・円は一時6月以来の107円割れ、貿易摩擦懸念が強まる

更新日時

東京外国為替市場では円が主要16通貨に対してほぼ全面高。米国による対中追加関税や日本による韓国のホワイト国除外の決定などを受けた貿易摩擦への懸念からリスクオフの円買いが強まった。

ハイライト
  • ドル・円は午後3時20分現在、前日比0.2%安の1ドル=107円08銭。107円57銭を高値に一時6月25日以来の106円85銭まで下落
  • ユーロ・円は一時0.5%安の118円44銭と2017年4月以来の安値を更新
  • 韓国ウォン・円は一時0.3%安の100韓国ウォン=8.944円と16年11月以来の安値を更新

市場関係者の見方

CIBC証券金融商品部の春木康部長

  • トランプ米大統領の対中強硬姿勢や日本による韓国のホワイト国除外の決定でリスクオフの円買いに。米雇用統計も市場コンセンサスを下回るリスクから106円台半ばまでの下値余地も
  • 米中通商問題は、実際に第4弾が出たことで悪材料出尽くしとなり、景気や相場への影響を消化し終えるとさらなるリスク要因にはならなくなっていく可能性

大和証券の亀岡裕次チーフ為替アナリスト

  • 日本政府が韓国のホワイト国除外を閣議決定したことを受けて、これから韓国経済への悪影響が大きくなり、ウォン安・円高が進行する可能性が高い
  • 米国高官がホワイト国除外を回避するように発言していたが閣議決定され、予想されていたとはいえ、目先はウォン安になりやすいだろう

ドイツ証券外国為替営業部の小川和宏ディレクター

  • 米連邦公開市場委員会(FOMC)が終わり夏枯れが意識されていたところで米国の対中追加関税が発表されリスクオフに
  • オプション市場ではダウンサイドを警戒する動きから円コールの需要が高まり、ボラティリティが上昇
  • 米国による第4弾の対中関税を受けたリスクオフで、ドル・円は下落も6月安値(106円78銭)に近づき、いいところまで下げた。ただ、これを割れると105円を試す流れに
ドル・円、6月安値の維持が焦点に

背景

  • トランプ米大統領は1日、現時点で制裁関税の対象となっていない中国からの輸入品3000億ドル(約32兆2300億円)相当に10%の関税を課すと発表
    • トランプ米大統領は「合意が成立する時まで、中国に徹底的に関税を課すだろう」と述べた
  • 日本政府は2日、安全保障上の輸出管理で手続き簡略化など優遇措置を適用する「ホワイト国」から韓国を除外する政令改正を閣議決定
  • 日経平均株価は前日比453円安で取引を終えた。米10年国債利回りは時間外取引で一時1.873%と16年11月以来の低水準を付けた
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