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債券は大幅高、米中貿易戦争の激化懸念で-利回り曲線ブルフラット化

更新日時

債券相場は大幅高。米中貿易摩擦の激化懸念からリスク回避の買い圧力が強まったことに加えて、米金融当局による連続利下げ観測も相まって、利回り曲線がブルフラット(平たん)化する展開となった。

  • 新発10年債利回りは一時、前日比4ベーシスポイント(bp)低いマイナス0.175%と、6月21日以来の水準に低下
  • 新発20年債利回りは一時0.175%と6月21日以来、新発30年債利回りは0.32%と6月25日以来の低水準
  • 長期国債先物9月物の終値は36銭高の153円90銭。一時は153円97銭と、日中取引ベースで7月5日以来の高値を付けた

市場関係者の見方

三井住友トラスト・アセットマネジメントの押久保直也シニアエコノミスト

  • 米国の対中追加関税に関して市場は油断していた面あり、リスクシナリオを織り込みにいかなくてはならなくなっている
  • 消費財にも及ぶ追加関税が発動されれば、米経済自体にも跳ね返ってくるような懸念もあり、予防的ではなく本格的な米利下げサイクルを織り込まざるを得ない
  • そうした中、円債は利回りがあるところを中心に買われており、さらにブルフラット化の余地がある

日銀オペ

  • 対象は残存期間10年超と物価連動国債、買い入れ額はそれぞれ前回から据え置き
  • 応札倍率は10ー25年が3.01倍、前回は2.44倍。25年超は4.31倍、前回は4.37倍
  • 三井住友トラストAMの押久保氏
    • 超長期の応札倍率自体は高めで、需給が引き締まったような印象はない
    • ただ、足元ではオペ結果よりも株安などリスクオフの影響が大きい
  • 備考:日銀国債買い入れオペ結果一覧

海外市場の流れ

  • 1日の米10年物国債利回りは前日比12bp低い1.89%と、2016年11月以来の水準に低下
  • 米株式相場は主要3株価指数が大幅安となり、この日の東京株式相場も日経平均株価が一時500円を超える下げとなった
  • トランプ米大統領、現時点で制裁関税の対象となっていない中国からの輸入品3000億ドル相当に10%の関税を課すと発表
  • 米ISM製造業指数、7月は約3年ぶり低水準-輸出など低調

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.210%-0.255%-0.170%0.180%0.320%0.360%
前日比-2.0bp-3.0bp-3.5bp-4.0bp-4.5bp-4.5bp
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