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FOMCが利下げ、パウエル議長は長期緩和サイクルの開始を否定

更新日時
  • FOMCは政策金利を0.25ポイント引き下げ
  • 「パウエル議長はわれわれを失望させた」-トランプ氏がツイート
The Marriner S. Eccles Federal Reserve building stands in Washington, D.C.
The Marriner S. Eccles Federal Reserve building stands in Washington, D.C. Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg
The Marriner S. Eccles Federal Reserve building stands in Washington, D.C.
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

米連邦公開市場委員会(FOMC)は30、31両日開いた定例会合を終え、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを2-2.25%と、従来から0.25ポイント引き下げた。

  米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は今回の利下げについて、長期にわたる金融緩和サイクルの開始を示唆したわけではなく、「下振れリスクに対する保険」を意図したものだと説明した。「大幅な利下げ」を望むと公言していたトランプ米大統領は、今回のFOMCの決定を強く批判した。

声明全文はこちらの記事をご覧ください

  パウエル議長は31日、声明発表後の記者会見で「この利下げの本質は、サイクル半ばでの政策調整だとわれわれは捉えている」とし、「長期にわたる一連の利下げの始まりではない」と説明。その上で、「一度きり(の利下げだ)とは言っていない」とも加えた。

  トランプ大統領はパウエル議長の会見後、市場は「長期にわたる積極的な利下げサイクル」の開始を期待していたとツイッターで批判。そうすれば「中国や欧州連合(EU)など諸外国に後れを取らずに済む」と指摘した。

  その上で「いつものことだが、パウエル議長はわれわれを失望させた」と述べた。

Fed Chairman Jerome Powell Holds News Conference Following FOMC Rate Decision

パウエルFRB議長(7月31日)

  0.25ポイントの利下げは市場で広く見込まれていたが、トランプ大統領は30日にツイッターで「大幅な利下げ」を要求していた。

  FOMCは声明で「経済見通しに関する世界的な動向と落ち着いたインフレ圧力が示唆するものを考慮して、委員会はFF金利誘導目標のレンジを2.00-2.25%に引き下げることを決定した」と記した。また景気の先行きを巡る「不確実性」は残っているとも指摘した。

Fed officials lowered their benchmark rate for the first time since 2008

  FOMCはこのほか、バランスシートの縮小を8月1日で終了することも決定。極めて緩やかな金融引き締め効果を持つバランスシート縮小は当初、9月末の終了を予定していた。

  FOMCは「FF金利誘導目標レンジの将来的な道筋を慎重に検討しながら、委員会は経済見通しに関する今後の情報が示唆するものを引き続き注視し、景気拡大や力強い労働市場、対称的な2%目標近くのインフレの維持に向けて適切に行動する」と表明した。

  今回のFOMC会合では、カンザスシティー連銀のジョージ総裁とボストン連銀のローゼングレン総裁が金利据え置きを主張し、利下げに反対票を投じた。両総裁とも、「今回の会合でFF金利誘導目標のレンジを2.25-2.50%に据え置くよう主張した」と声明に記された。政策当局者2人が反対票を投じたのは、2018年2月にパウエル議長が就任して以降で初めて。

原題:Powell Says Fed Cut Not Start of Long Series, Drawing Trump Ire(抜粋)

(トランプ大統領のツイートを追加し、更新します.)
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