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7月31日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル上昇、FRB議長発言受けて追加緩和観測が後退

  31日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を受けてドル買いが入った。議長は0.25ポイントの利下げ決定について、下振れリスクに対する保険だとし、サイクル中盤での政策調整であり長期的な緩和局面の始まりではないとの見解を示した。

  • ニューヨーク時間午後4時54分現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.4%高。一時は0.5%上げて5月31日以来の高値をつけた。ドルはポンドを除く主要10通貨に対して上昇
    • 連邦公開市場委員会(FOMC)の行動はタカ派的な利下げと受けとめられ、追加利下げへの確証があまりないため、ドルは優位に立った
    • 同スポット指数は月間では1.9%高と、昨年10月以来の大幅上昇
  • パウエル議長は記者会見でFOMCによる将来の決定について、データ動向とリスク状況に左右されると発言
    • 同議長は今回の利下げについて、必ずしも緩和サイクルの始まりではないと説明した
    • 「多くのリプライシングが起こる必要がある」-CIBCのチーフ為替ストラテジスト、ビパン・ライ氏
  • ドルは対ユーロで0.7%高の1ユーロ=1.1076ドル。対円では0.2%高の1ドル=108円77銭。ポンドは対ドルで0.1%高

欧州時間の取引

  FOMCの決定を控え、ブルームバーグ・ドル・スポット指数がほぼ変わらず。米国債は上昇。FOMCは約10年ぶりの利下げを発表すると予想されている。
原題:Dollar Rises as Traders Scale Back Rate-Cut Wagers: Inside G-10(抜粋)
Dollar Steady Before Anticipated U.S. Rate Cut: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が続落、パウエル議長発言で動揺

  31日の米株式相場は続落、S&P500種株価指数は2カ月ぶりの大幅安となった。米国債市場では2年債利回りが上昇。米連邦公開市場委員会(FOMC)はここ10年余りで初の利下げを決定したが、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見での発言が利下げ継続への期待をしぼませた。

  • 米国株は下落、パウエル議長発言に反応し不安定な値動き
  • 米国債は2年債が下落、10年債など長期債は続伸
  • NY原油は続伸、追加利下げ期待しぼみ時間外に上げ失う
  • NY金スポットはFRB議長会見後に下落

  この日の0.25ポイント利下げは「サイクル半ばでの政策調整」だとパウエル議長が述べ、緩和サイクル開始を必ずしも意味しないことを示唆した後、S&P500種は1.8%安となる場面があった。その後は、追加利下げの可能性は排除していないとの議長発言を受けて下げ渋った。トランプ大統領は、パウエル議長は利下げ幅について「われわれを失望させた」とツイートした。

  S&P500種株価指数は前日比1.1%安の2980.38。ダウ工業株30種平均は333.75ドル(1.2%)安の26864.27ドル。ナスダック総合指数は1.2%低下。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.01%、2年債利回りは3bp上昇の1.87%。

  FOMCはフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを2-2.25%と、従来から0.25ポイント引き下げた。パウエルFRB議長はこの利下げについて、長期にわたる金融緩和サイクルの開始を示唆したわけではなく、「下振れリスクに対する保険」を意図したものだと説明。経済指標がその必要性を示唆しない限り緩和の継続は急がない金融当局の姿勢が示されたことで、金融市場は荒い値動きとなった。

  ニューヨーク原油先物相場は5日続伸。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物9月限は53セント(0.9%)高の1バレル=58.58ドルと、約2週間ぶりの高値で通常取引を終了。ただ、利下げは長期の緩和サイクルの始まりではないとパウエルFRB議長が述べて追加利下げ期待がしぼみ、時間外には上げを失った。ロンドンICEでは、この日が取引最終日となった北海ブレント9月限が45セント高の65.17ドル。

  ニューヨーク金市場では、FOMC声明発表とパウエル議長の記者会見後に金スポット相場が下落。RJOフューチャーズのシニアマーケットストラテジスト、ボブ・ヘイバーコーン氏は、「金相場は、これが長期的な利下げサイクルの始まりではないという議長の一言を嫌気している」と電話取材で語った。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限はFOMC声明発表前に、0.3%安の1オンス=1437.80ドルで終えた。
原題:U.S. Stocks Fall, Treasuries Mixed on Powell-Speak: Markets Wrap(抜粋)
Oil Hits Two-Week High, Then Retreats as Powell Dims Rate Hopes
Gold Falls as Powell Comments Damp Bets on Aggressive Rate Cuts
Gold Investors Up the Ante Before Critical Fed Decision on Rates

◎欧州債:ドイツ債が上昇、中核・準中核国債で利回り軒並み低下

  31日の欧州債市場でドイツ債が上昇。多くの中核国、準中核国債で利回りが下げ、10年物以降で過去最低を更新するものもあった。米FOMCはこの日、利下げを決定すると予測されている。

  • ドイツ債のイールドカーブはフラット化。準中核国債のパフォーマンスは中核国債を上回った
    • ドイツ政府は平均落札利回りマイナス0.41%で10年債を発行、初めてECBの預金金利を下回った。応札倍率は1.99倍、前回は1.25倍だった
  • イタリア債のイールドカーブはブルフラット化
  • 英国債は上昇。イングランド銀行(英中銀)は8月1日に金融政策会合を開く
  • ドイツ10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げてマイナス0.43%、フランス10年債利回りは4bp下げてマイナス0.18%。イタリア10年債利回りは5bp下げて1.54%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Bund Yield at Record Low Before Fed Decision: End-of-Day Curves(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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