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アスクル、ヤフーへの売り渡し請求見送り-1日の取締役会は中止

更新日時
  • ヤフーとの資本提携解消は引き続き求める方針ーアスクル広報
  • 売り渡し請求権行使の審議見送りはヤフーの態度軟化が理由

筆頭株主のヤフーと対立するアスクルは、8月1日開催予定の取締役会を中止し、ヤフーに対する株式の売り渡し請求権行使の審議を見送る。一方、ヤフーへの資本提携解消は引き続き求める方針だ。

  アスクル広報担当の小和田有花氏がブルームバーグの取材に対し明らかにした。ヤフーが8月2日の株主総会では新経営陣の推薦など動議を出さない方針を示しているほか、企業価値を向上できる新たな株主候補がいる場合、協議に応じる姿勢を見せていることが理由だという。

  アスクル株の45%を持つヤフーは総会に先立ち、収益性の早期回復などを理由に岩田彰一郎社長と独立社外取締役3人の再任に反対する議決権を行使した。アスクル側はこうした動きに加え、ヤフーがインターネット通販サービス「LOHACO(ロハコ)」の譲渡を求め、独立性が損なわれたと主張。岩田社長は資本業務提携の解消協議を申し入れてきたが、ヤフーは応じてこなかった。

  ヤフーとアスクルの対立を巡っては、岩田社長ら4人の取締役解任に批判的な声も出ている。日本取引所グループの清田瞭最高経営責任者(CEO)は30日の会見で懸念を表明。日本取締役協会も、違法行為のない独立取締役の解任は経済産業省が企業統治の指針として定めたコーポレート・ガバナンス・システム(CGS)ガイドラインの趣旨に明確に反する「重大な問題」だと批判した。

(これまでの経緯を追記します.)
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