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ポンド安、未踏の領域なら「合意なき」見直しも-短期で10%が限界

  • 1.19ドルを割り込むポンド安は「未踏の領域」だとマニュライフ
  • ユーロと等価に近づく水準が痛みの限界点になり得るとコメルツ銀

ポンド相場がハイペースで急落すれば、欧州連合(EU)からの「合意なき離脱」へのアプローチについて、ジョンソン英政権は見直しを迫られることが予想される。

  コメルツ銀行によれば、ポンドが短期間で約10%下げる場合、ジョンソン内閣は合意なき離脱を目指す動きを控える可能性がある。1ポンド=1.19ドルを割り込むポンド安は、市場にとって「未踏の領域」だとマニュライフ・アセット・マネジメントは指摘する。

U.K.'s New PM Boris Johnson Takes Up Office

ジョンソン首相

Photographer: Simon Dawson/Bloomberg

  7月のポンド相場の下落率は4%強と、このままいけば月間ベースで「フラッシュクラッシュ」で急落した2016年10月以降で最大となりそうだ。EUと再協議を全く行わないまま10月31日の離脱期限を迎える可能性をジョンソン首相は示唆した。

  コメルツ銀の通貨ストラテジスト、トゥ・ラン・グエン氏は「市場の混乱が増せば、合意なき離脱の追求をやめる圧力に政府がさらされることもあり得る。痛みの限界点としては、ポンド相場を対ユーロでパリティ(等価、1ポンド=1ユーロ)に近づける『短期で10%強』という下げ幅が想定できそうだ」と分析した。

  30日のポンドの対ドル相場は一時1.2119ドルと17年3月以来の安値を付け、その後1.2150ドル前後で取引された。対ユーロでは1ユーロ=91.61ペンス。

An index of sterling fell below post-referendum lows to a record

原題:A Plunge in Pound May Test Johnson’s ‘Pain Threshold’ on Brexit(抜粋)

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