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英首相、ポンド安でも「合意なき」脅しやめず-EUと再協議ない恐れ

  • 政府としてトーンを和らげるつもりは全くないと匿名の高官
  • 強硬姿勢強めればどうなるか、ポンド安が一端を示している可能性

ジョンソン英首相は、欧州連合(EU)離脱を目指す自らの戦略が、ポンド相場に悪影響を及ぼしているとの反発が広がっているにもかかわらず、EUとの合意がないまま英国を離脱させるという脅しを撤回しようとしない。

  首相官邸は30日、EUとの再協議が全く行われないまま離脱期限を迎える可能性を示唆し、現行の離脱協定案の再交渉にEU側が応じない限り、ジョンソン首相が折衝のためにEU首脳と会うことはないと警告。首相は訪問先のウェールズで、離脱合意を巡る歩み寄りや合意なき離脱を回避できるかどうかは「EU次第だ」と訴えた。

  ポンド相場はこの日一時0.8%下落し、過去2年余り見られなかった安値水準を記録した。多くの有権者が海外旅行で金銭的な打撃を実感する夏休みシーズンに当たり、野党の政治家らはジョンソン氏の「合意なき離脱」スタンスが家計に損害を与えていると首相を非難した。

  非公式にポンド安の不安を口にする与党保守党の政治家もいるが、ジョンソン首相のチームのメンバーらは挑戦的だ。ある高官は、10月31日に合意なき離脱が起きる現実的な可能性に市場はようやく気付きつつあり、政府としてトーンを和らげるつもりは全くないと発言。市場が今まで合意なき離脱を十分に織り込んでいなかったとの認識を示した。為替の動きについて話すことを理由に匿名を条件に語った。

  合意なき離脱に反対する議会のあらゆる勢力は、政府が強硬姿勢を引き続き強めれば何が起きるか、ポンド安はその一端を示すものだと主張している。英財務省は為替の動きに関するコメントを控えている。

Sterling has endured a torrid time since Johnson took office

原題:U.K.’s Johnson Won’t Back Down on Brexit Despite Plunging Pound(抜粋)

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