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「魔の8月」に突入する日本株、海外勢売りや株価最悪の記憶

  • 過去9年間は海外勢が売り越す、TOPIXは平均2.8%下落
  • 10月の消費増税を控え悪材料に反応しやすい-三菱モルガン・三浦氏
Visitors look at screens displaying stock indices at the Tokyo Stock Exchange (TSE), operated by Japan Exchange Group Inc. (JPX), in Tokyo, Japan, on Tuesday, July 24, 2018.
Visitors look at screens displaying stock indices at the Tokyo Stock Exchange (TSE), operated by Japan Exchange Group Inc. (JPX), in Tokyo, Japan, on Tuesday, July 24, 2018.
Visitors look at screens displaying stock indices at the Tokyo Stock Exchange (TSE), operated by Japan Exchange Group Inc. (JPX), in Tokyo, Japan, on Tuesday, July 24, 2018.

日本株の良くないアノマリーがそろう8月になった。年初来パフォーマンスが海外に見劣りする中、ことしも「魔の8月」が繰り返される可能性がある。

  海外投資家は2010年以降、毎年8月に売り越している。最も多く売り越したのは15年で1兆1582億円。日本株売買代金の5-7割を占める海外勢の動向は株価に影響を与え、この9年間のTOPIXの8月騰落率平均はマイナス2.8%と、12カ月の中で最低だ。

海外勢の8月売買動向

過去9年は連続売り越し

出所:東証

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の三浦誠一投資ストラテジストは海外勢が8月に売る背景の真偽は「分からない」としながらも、「8、9月はファンドの運用上のターニングポイント。期待できないと思った銘柄は見切り売りのような圧力もあるのではとの観測がある」と指摘した。

  TOPIXの年初来騰落率は7月30日時点で5.5%高。先進24カ国でスペインと最下位を争うも、先行きを楽観視する向きは少ない。

Advance in Japanese Stocks Loses Steam as Trade Concerns Linger

昨年8月の株価が下落した日の東京都内

  国内では10月に消費税の引き上げが予定されている。前回実施された14年は実施月である4月はもちろん、その前3カ月もTOPIXは下落した。「株式相場では悪材料も好材料もその2、3カ月前に反応するとよく言われる。10月増税となると8、9月あたり。 米連邦公開市場委員会(FOMC)通過と消費増税で、日本株を売りたい投資家が出ないとも限らない」と三浦氏はみる。

  水戸証券投資顧問部の酒井一チーフファンドマネジャーは「アベノミクス効果はひと頃と比べて乏しく、為替は円高気味で消費増税もある。日本株を買う理由は海外に比べた出遅れ以外に見いだせない」と言う。消費増税についても「対策が予定されていて、市場では心配ないとの声は多い。しかし増税で景気が良くなることはなく、上昇は期待できない」と述べた。

  酒井氏はことしも8月は「さえない月になるのではないか」と予想。一方で、「海外勢が既に足元で売り越しを続けていることやPBR1倍近い株価などから、ダウンサイドリスクも乏しい」と話した。

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