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ソニー株が9カ月ぶり高値、4-6月期の営業利益が市場予想上回る

ソニーの株価が約9カ月ぶりの高値。前日発表した4-6月決算では連結営業利益が前年同期比18%増の2309億円と市場予想を上回った。

  ソニー株は一時前日比6.6%高の6245円となり、昨年11月9日以来の高値となった。

  30日の発表によると、営業増益には半導体事業の好調が寄与した。スマートフォン向けのイメージセンサー(CMOS)などが好調だった。

4-6月期業績(前年同期比、▲はマイナス)

  • 売上高1.93兆円(▲1.4%)、市場予想1.94兆円

  • 営業利益2309.3億円(18%)、市場予想1758.6億円
  • 純利益1521.2億円(33%)、市場予想1131億円

  SMBC日興証券の桂竜輔アナリストはリポートで、4-6月期の営業増益について「減収減益は避けられないとみていたが、減収下での2桁増益は期待を超えた内容でポジティブサプライズ」と指摘。通期の営業利益計画は据え置かれたが、厳しいマクロ環境下で「過去とは違うソニー」の経営を評価したい、と記載した。

  今期(2020年3月期)計画では、売上高を8兆6000億円(従来8兆8000億円)に下方修正した。ゲーム事業とエレクトロニクス事業で計画より減る見込み。円高も響いた。営業利益と純利益計画は据え置いた。

  ゲーム事業の下方修正の理由として、プレイステーション(PS)4本体の販売台数見込みと自社制作以外のソフト販売の減少を挙げた。PS4の販売台数は1500万台(従来1600万台)に下方修正した。PS4は発売6年目に入り、次世代機の開発を進めている。

業績予想(前期比、▲はマイナス)

  • 売上高 8.6兆円(▲0.8%)、従来予想8.8兆円、市場予想8.78兆円
  • 営業利益 8100億円(▲9.4%)に据え置き、市場予想8214.9億円
  • 純利益予想 5000億円(▲45%)に据え置き、市場予想5246.5億円

  エレクトロニクス事業では、テレビとスマートフォンの販売台数見込みを下方修正した。7月以降の前提為替レートは1ドル=108円(従来110円)、1ユーロ=123円(従来125円)と円高方向に見直した。

  十時裕樹専務兼最高財務責任者(CFO)は会見で、PS4販売見通しの下方修正について、次世代機の情報を5月に開示したことで、販売の勢いが弱まったと分析。「無理して拡販しないということで見通しの台数については慎重に見た」と述べた。

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会見する十時専務(中央)

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  19年3月期まで2期連続で営業最高益を更新したが、今期(20年3月期)は期初時点から既に前期比9.4%減の8100億円と3期ぶりの減益を見込んでいた。

  ゲームや半導体事業では、米中貿易摩擦への対応も課題だ。十時専務はさらに問題が浮上した場合に備え、市場価格への転嫁などを検討しているとし、「できるだけビジネスに対してのネガティブインパクトを緩和していく」と話した。新たに浮上した対韓輸出規制については「今のところ、それが大きくマイナスに影響するとか、影響が軽微などの予断は持っていない」と述べるにとどめた。

売上高4月時点との比較営業利益
ゲーム2兆2000億円

▲1000億円

2800億円
エレクトロニクス2兆1600億円

▲800億円

1210億円
全体8兆6000億円

▲2000億円

8100億円

 

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