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Photographer: ED JONES/AFP

北朝鮮が短距離ミサイル発射-米国務長官のアジア訪問に先立ち

更新日時
  • 約250キロ飛行、最大高度は30キロ前後と韓国軍合同参謀本部が発表
  • 「北朝鮮がわれわれを脅かし挑発するなら敵と見なす」-韓国国防相
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Photographer: ED JONES/AFP

北朝鮮は31日早朝、短距離弾道ミサイルを東岸沖に向けて2発発射した。近くアジアを訪問するポンペオ米国務長官を迎え撃つ形になった。北朝鮮は25日午前にも短距離弾道ミサイルを発射している。

  韓国軍合同参謀本部は北朝鮮が午前5時少し前に同国咸鏡南道の虎島半島から発射したと発表。ミサイルの飛行距離は250キロメートルほどで、最大高度は30キロメートル前後と、先週のミサイルより低い弾道を飛行した。

Secretary Of State Mike Pompeo Speaks At Economic Club Of Washington Event

ポンペオ米国務長官(7月29日)

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  米国務省当局者は、北朝鮮のミサイル発射の報道をトランプ政権が把握し、状況を引き続き見守ると述べた。日本政府はわが国領域や排他的経済水域(EEZ)への弾道ミサイル飛来は確認されておらず、現時点においてわが国の安全保障に直ちに影響を与えるような事態は確認されていないと発表した。

  韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防相は、「北朝鮮がわれわれを脅かし、挑発するなら、同国と同国軍はまぎれもなく『敵』と見なされる」と述べた。

  トランプ大統領から対北朝鮮核交渉の担当を任じられているポンペオ長官は北朝鮮のミサイル発射に先立ち、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)出席のためバンコクに向かう機内で記者団に、北朝鮮代表の参加は期待していないと語っていた。会談が実現すれば、6月末に南北国境の非武装地帯(DMZ)で米朝首脳が会談し、実務者協議の再開で合意して以来初めての両国代表の対面協議となるはずだった。北朝鮮は今月、米韓合同軍事演習の実施は米朝交渉を妨げかねないと警告した。

  北朝鮮情報サイト、NKproのソウル在勤アナリストである イ・レイチェル・ミニョン氏は「先週のミサイル発射で終わらないとわれわれは分かっていた」とした上で、「きょうの発射は、一線を越えずに圧力を強めるという、北朝鮮がこの数カ月間に米国に示してきた姿勢に合致していると思われる」と指摘した。

  トランプ大統領は25日、北朝鮮のミサイル発射後のFOXニュースとのインタビューで、米国まで到達可能な比較的大型のミサイルの実験を行わないとの金正恩朝鮮労働党委員長の約束を北朝鮮は破っていないと指摘。「比較的小型のミサイルしか試験していない」と問題視しない姿勢を示していた。

原題:North Korea Test-Fires Missiles Ahead of Pompeo’s Visit to Asia(抜粋)

(ミサイルの飛行距離や韓国国防相のコメントなどを追加して更新します.)
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